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ベンゾジアゼピン系(ジアゼパム)催眠薬 / 抗不安薬

ベンゾジアゼピン系(ジアゼパム)催眠薬 / 抗不安薬

① 薬効群の概要

ベンゾジアゼピン系薬は、GABA_A受容体のベンゾジアゼピン結合部位に作用し、GABAの抑制作用を増強することで催眠・抗不安・抗けいれん・筋弛緩効果をもたらす薬。

② 作用機序

  • GABA_A受容体のBZ結合部位に結合 → Cl⁻チャネル開口頻度↑ → 神経細胞の過分極 → 抑制作用増強
  • 4つの主要作用:催眠抗不安抗けいれん筋弛緩
  • GABAが存在する場合にのみ作用増強(アロステリック調節)→ バルビツール酸系より安全域が広い

③ 代表薬

作用時間代表薬(一般名)先発品例特徴
超短時間型トリアゾラムハルシオン®入眠障害に、健忘に注意
短時間型ブロチゾラムレンドルミン®中途覚醒にも、汎用される催眠薬
中間型ニトラゼパムベンザリン®抗けいれん作用も有
長時間型ジアゼパムセルシン® / ホリゾン®抗不安・抗けいれん・筋弛緩、注射あり(けいれん重積)
抗不安(中間型)ロラゼパムワイパックス®肝代謝がシンプル(直接グルクロン酸抱合)、高齢者に比較的安全
抗不安(長時間型)エチゾラムデパス®チエノジアゼピン系、筋弛緩作用強い、依存に注意

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 過鎮静・ふらつき・転倒 → 特に高齢者では転倒予防策の徹底
  • 呼吸抑制 → 重症筋無力症・重篤な呼吸不全では禁忌
  • 依存・離脱症状 → 長期使用後の急な中止は不安・不眠・けいれん誘発 → 漸減が原則
  • 前向性健忘(特に超短時間型)→ 服用後は速やかに就寝するよう指導
  • 奇異反応(興奮・攻撃性)→ まれだが観察が必要
  • アルコールとの併用禁止(中枢抑制の増強)
  • 拮抗薬:フルマゼニル(アネキセート®)→ 過量投与時の緊急対応