プロスタグランジン

プロスタグランジン

概要

プロスタグランジン(PG)は、体内で作られる局所ホルモン(その場で働く調節物質)の一種。作られた近くで短時間作用し、痛み・炎症・発熱、胃粘膜保護、血流調節などに関わる。

どこから作られる?

  • 細胞膜の脂質(アラキドン酸)から合成される
  • 合成経路でCOX(シクロオキシゲナーゼ)が重要
    • → NSAIDsはCOXを阻害してPG産生を減らす

主な働き(看護薬理で特に重要)

1) 胃・十二指腸粘膜の保護(NSAIDs潰瘍と直結)

  • 粘液・重炭酸(HCO₃⁻)分泌↑
  • 粘膜血流↑(修復を助ける)
  • 胃酸分泌↓方向
→ PGが減ると防御が落ち、NSAIDs潰瘍(消化性潰瘍・出血)が起きやすくなる

2) 痛み・炎症・発熱に関与

炎症部位のPGは痛みを感じやすくしたり、発熱に関与。
→ NSAIDsが鎮痛・解熱になるのはPG産生を抑えるため。

3) 腎血流の維持

腎臓ではPGが血流を保つ方向に働く。
→ NSAIDsでPGが減ると、脱水や腎機能低下などの条件下で腎機能悪化に注意。

キーワード

  • PG(Prostaglandin)
  • アラキドン酸
  • COX
  • NSAIDs(PG↓)