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ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療

H.ピロリ菌

  • グラム陰性桿菌で、胃粘膜に感染する細菌
  • ウレアーゼという酵素を持ち、尿素を分解してアンモニアを産生し、胃酸を中和することで胃内でも生息可能
  • 感染すると胃粘膜に炎症を引き起こし、慢性胃炎胃がんとの関連が明らかになっている

除菌治療の基本

  • 3剤併用療法:2剤の抗菌薬 + 酸分泌抑制薬

作用機序

  • 酸分泌抑制薬: PPI または P-CAB を使用・・・抗菌薬が効きやすくなる
    • 胃酸分泌を抑制 → 胃内pHが上昇 → ピロリ菌が増殖しやすくなる → 増殖期に抗菌薬の効果が高まる
  • 抗菌薬

一次除菌と二次除菌

酸分泌抑制薬抗菌薬①抗菌薬②
一次除菌PPI or P-CABアモキシシリンクラリスロマイシン
二次除菌PPI or P-CABアモキシシリンメトロニダゾール
  • 二次除菌でも失敗した場合は三次除菌となるが、保険適応は二次除菌まで

除菌用パック製剤

製品名酸分泌抑制薬抗菌薬①抗菌薬②製造販売元
一次除菌ボノサップパック400ボノプラザン 20mgアモキシシリン 750mgクラリスロマイシン 200mg武田薬品
ボノサップパック800ボノプラザン 20mgアモキシシリン 750mgクラリスロマイシン 400mg武田薬品
ラベキュアパック400ラベプラゾール 10mgアモキシシリン 750mgクラリスロマイシン 200mgエーザイ
ラベキュアパック800ラベプラゾール 10mgアモキシシリン 750mgクラリスロマイシン 400mgエーザイ
二次除菌ボノピオンパックボノプラザン 20mgアモキシシリン 750mgメトロニダゾール 250mg武田薬品
ラベファインパックラベプラゾール 10mgアモキシシリン 750mgメトロニダゾール 250mgエーザイ
  • いずれも 1日2回、7日間 服用
  • 400と800の違いはクラリスロマイシンの用量(必要に応じて増量可)
  • P-CAB(ボノプラザン)含有パックの方が、PPI(ラベプラゾール)含有パックより除菌成功率が高いとされる

出現しやすい副作用

  • 下痢・軟便
  • 味覚異常、舌炎、口内炎
  • 皮疹
→ 下痢しやすい場合は、整腸剤の併用でリスク低減が可能(除菌効果には影響しない)

除菌成功率を高めるための注意事項

  • 確実な服薬(除菌成功のために7日間きちんと飲み切る)
  • 禁煙:禁煙によって除菌成功率が上がる
  • 飲酒を避ける:飲酒は胃酸分泌を促進するほか、メトロニダゾールとの相互作用がある
 
ボノサップパック
ラベキュアパック
ボノピオンパック
ラベファインパック