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炭酸脱水素酵素阻害薬

炭酸脱水素酵素阻害薬

① 薬効群の概要

近位尿細管の炭酸脱水素酵素(CA)を阻害して NaHCO₃ の再吸収を低下させ、利尿(弱い)と代謝性アシドーシスを起こす薬。眼科領域(緑内障)や高山病、代謝性アルカローシスの補正などでも用いられる。

② 作用機序

  • 近位尿細管の CA阻害 → H⁺産生↓ → Na⁺/H⁺交換(NHE3)↓
  • HCO₃⁻再吸収↓(尿中HCO₃⁻排泄↑) → 尿がアルカリ化
  • 体内は 代謝性アシドーシス 傾向(→ 利尿効果が減弱しやすく「弱い利尿」)
  • 遠位でのNa⁺負荷↑ → K⁺排泄↑ → 低K血症に注意

③ 代表薬

代表薬(一般名)先発品例特徴
アセタゾラミドダイアモックス®利尿(弱い)。緑内障/高山病/代謝性アルカローシス補正などで使用

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 電解質:低K血症、Na変動(症状:倦怠感、筋力低下、不整脈など)
  • 酸塩基:代謝性アシドーシスの徴候(呼吸状態、倦怠感など)
  • 尿の性状:尿アルカリ化(結石リスクの評価に)
  • 適応に応じた観察:
    • 緑内障:眼症状/眼圧(治療目的)
    • 高山病:頭痛、悪心、呼吸苦など