page icon

ADH 拮抗薬(バプタン類)

ADH 拮抗薬(バプタン類)

① 薬効群の概要

バソプレシン(ADH)受容体を遮断し、腎集合管での水再吸収を抑えて「水だけ」を排泄させる利尿薬(アクアレシス)。希釈性低ナトリウム血症(SIADH など)や体液貯留(心不全など)で用いられる。

② 作用機序

  • V2受容体拮抗(主に集合管) → AQP2(水チャネル)の挿入↓ → 自由水再吸収↓
  • 水利尿(アクアレシス)血清Na上昇(希釈性低Naの是正)
  • 体液量↓ → うっ血の改善(心不全など)

③ 代表薬

代表薬(一般名)主な使いどころ(覚え方)ポイント
トルバプタン心不全の体液貯留、SIADH などV2拮抗による水利尿(Naは相対的に温存)
(まとめ)バプタン類「ADH 拮抗薬」水だけを捨てる=アクアレシス

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 急激な血清Na上昇に注意(補正速度の管理)
  • 口渇尿量増加(水利尿)→ 水分出納の確認
  • 脱水・血圧低下の観察(体重、尿量、口渇、皮膚ツルゴールなど)
  • 電解質(Na)・腎機能の定期チェック