Right Patient(正しい患者)

正しい患者(Right Patient)を確認するポイント

患者誤認は、誤薬・誤投与の中でも重大な事故につながりやすく、「6つのR(Right)」の中でも特に基本的かつ重要な確認項目です。

確認の基本原則

「フルネーム+生年月日」の2つ以上の識別子で確認する
名前だけでは同姓同名の患者がいる可能性があるため、必ず複数の識別子で照合します。

確認の具体的な方法

  1. 患者本人に名乗ってもらう
      • 「○○さんですか?」という確認方法では、患者が「はい」と答えてしまうリスクがある
      • 「お名前と生年月日を教えてください」とオープンエンドの質問で確認する
  1. リストバンド(ネームバンド)での照合
      • 患者のリストバンドに記載された氏名・IDと、処方箋・指示書を照合する
      • バーコードスキャンによる照合も有効
  1. 薬局窓口での確認(保険薬局)
      • 処方箋の患者名と、来局者本人(または代理の方)を確認
      • お薬手帳や保険証での確認も併用する
      • 「ご本人ですか?」の確認(代理の場合は関係性も確認)

患者誤認が起こりやすい状況

リスクが高い状況対策
同姓同名や似た名前の患者がいるフルネーム+生年月日で確認、カルテにアラート表示
意識がない・認知機能が低下している患者リストバンドで確認、複数人でダブルチェック
夜間・多忙な時間帯急ぎでも確認手順を省略しない・声出し確認
小児患者・乳幼児保護者への確認、リストバンドの照合を確実に
薬局での代理受取り処方箋の患者名と受取人の関係性を確認、患者本人への説明が届くよう配慮
⚠️
「思い込み」が最大のリスク要因
「いつもの患者さんだから大丈夫」「さっき確認した」という思い込みが、患者誤認事故の最大の原因です。毎回、確実に確認手順を踏むことが重要です。