男性型脱毛症(AGA)
治療
薬物治療
| 薬剤 | 作用機序 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フィナステリド(プロペシア®) | 5αレダクターゼⅡ型を阻害 → DHT産生↓ | 経口薬。1mg/日。1日1回。男性のみ適応 | 効果発現に3〜6ヶ月。中断すると元に戻る。妊娠中の女性は触れない。性機能障害(まれ) |
| デュタステリド(ザガーロ®) | 5αレダクターゼⅠ型・Ⅱ型の両方を阻害 → DHT産生↓↓ | 経口薬。0.5mg/日。フィナステリドより強力なDHT抑制 | 同上。献血制限:中止後6ヶ月 |
| ミノキシジル(リアップX5®等) | 毛包への血流↑ + 毛母細胞刺激 → 発毛促進 | 外用薬(頭皮に塗布)。1日2回。男女ともに使用可。OTCで購入可能 | 接触性皮膚炎・頭皮のかぶれ・かゆみ。初期脱毛(使用開始1〜2ヶ月)があるが一過性 |
治療のポイント
- 薬物治療は継続が必須。中断すると数ヶ月で元の状態に戻る
- 効果判定は最低6ヶ月以上続けてから
- フィナステリドとミノキシジルの併用が最も効果的とされる
- すべて保険適用外(自費診療)
看護師向け:観察・指導ポイント
💊 服薬アドヒアランスの指導
- 効果発現に3〜6ヶ月以上かかることを説明(「効かない」と早期に中断しないよう)
- 中断すると数ヶ月で元の状態に戻ることを伝える
- 生涯継続が基本であることを説明
⚖️ 安全性に関する指導
- 妊娠中のパートナーがいる場合、錠剤に触れないよう強く指導
- PSA検査時に服用歴を医師に伝えること
- 献血制限の説明
🫀 心理的サポート
- 脱毛は患者の自尊心・ボディイメージに大きく影響する
- 「疾患であり治療可能」であることを伝える
- 副作用(性機能障害)への不安があれば傾聴し、医師への相談を促す
⚠️ ミノキシジル使用時の指導
- 使用開始1〜2ヶ月で初期脱毛が起こることがあるが、一過性(毛周期のリセットによる)
- 頭皮のかぶれ・かゆみがあれば中止し受診
- 心血管系の副作用(動悸・浮腫)に注意(特に高濃度製剤)
💰 費用について
- AGA治療はすべて保険適用外(自費診療)
- 月額の目安:フィナステリド約3,000〜8,000円、デュタステリド約8,000〜12,000円(クリニックにより異なる)
- 継続が必要なため、経済的負担も考慮した治療計画が重要