page icon

フィブラート系薬

フィブラート系薬

① 薬効群の概要

PPARα(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α)を活性化し、主にTGを低下させ、HDL-Cを上昇させる脂質低下薬。高TG血症の第一選択薬。スタチンとの併用では横紋筋融解症のリスクに注意が必要。

② 作用機序

  • 核内受容体PPARαを活性化
  • リポタンパクリパーゼ(LPL)発現↑ → VLDL・カイロミクロンの分解促進 → TG低下
  • アポリポタンパクA-I・A-II発現↑ → HDL-C上昇
  • 肝臓での脂肪酸β酸化促進 → TG合成↓
  • アポリポタンパクC-III発現↓ → LPL抑制解除 → TG分解さらに促進

③ 代表薬

代表薬(一般名)先発品例特徴
ペマフィブラートパルモディア®選択的PPARαモジュレーター(SPPARMα)。スタチン併用の安全性が高い。腎機能低下時も用量調整不要
フェノフィブラートリピディル®/トライコア®LDL-C低下作用もやや強い。尿酸低下作用あり。腎機能低下時は禁忌・減量
ベザフィブラートベザトール®SRpan-PPAR作用(α以外にγ・δにも作用)。腎機能低下時は禁忌・減量

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 横紋筋融解症の早期発見 → 筋肉痛・脱力感・褐色尿(ミオグロビン尿)→ 特にスタチン併用時・腎機能低下時にリスク↑
  • CK値・腎機能・肝機能の定期モニタリング
  • 腎機能低下例:フェノフィブラート・ベザフィブラートは禁忌または減量。ペマフィブラートは用量調整不要
  • スタチン併用が必要な場合はペマフィブラートが推奨(横紋筋融解症リスクが低い)
  • ペマフィブラートは1日2回、フェノフィブラートは1日1回。食後服用を忘れないよう指導
  • 過度の飲酒制限(TG上昇の主因)・糖質の過剰摂取制限など生活習慣改善の支援