トラマドール

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成分名:トラマドール塩酸塩

分類:弱オピオイド鎮痛薬(μオピオイド受容体作動作用+ノルアドレナリン・セロトニン再取り込み阻害作用)

経口薬

  • トラマール®OD錠50mg
  • 剤形:口腔内崩壊錠50mg

注射剤

  • トラマール®注100mg
  • 剤形:注射剤(筋注・静注・皮下注)

配合剤

  • トラムセット®配合錠(トラマドール37.5mg+アセトアミノフェン325mg)
  • ワントラム®錠100mg(トラマドール塩酸塩単剤の1日1回徐放錠)

適応

  • 非がん性慢性疼痛(腰痛・変形性関節症など)
  • がん性疼痛(WHO鎮痛ラダー第2段階)
  • 抜歯後疼痛(トラムセット®などの配合剤)
  • 術後疼痛(注射剤など、製剤ごとの適応を確認)

使用時の注意

⚠️ 作用機序(二重機序)
  • μオピオイド受容体作動作用(活性代謝物M1も作用)→ 鎮痛
  • NA・5-HT再取り込み阻害(SNRI様作用) → 下行性疼痛抑制系の増強
  • → オピオイド作用+モノアミン作用の両方で鎮痛

⚠️ 特徴
  • 弱オピオイドに分類される。ほかのオピオイドとの単純な力価換算は避ける
  • NSAIDs・アセトアミノフェンで不十分な疼痛に使用(WHO鎮痛ラダー 第2段階)
  • 非がん性慢性疼痛にも使用可能(強オピオイドより依存性リスクが低い)
  • 配合剤(トラムセット®)はアセトアミノフェンとの相乗効果で鎮痛作用を増強

🚫 注意すべき状況
  • セロトニン症候群:SNRI様作用があるため、SSRI・SNRI・MAO阻害薬との併用でリスク↑
  • けいれんのリスク:てんかんの既往がある患者では注意
  • 悪心・嘔吐:最も多い副作用。制吐薬(メトクロプラミド等)の予防投与を検討
  • 便秘(オピオイド作用)→ 緩下薬の予防投与
  • 眠気・めまい
  • 依存性:強オピオイドより低いが、長期使用で依存が生じうる → 漸減中止
  • アセトアミノフェン過量:トラムセット配合錠などは添文上1日8錠を超えない。ほかのアセトアミノフェン含有薬との重複にも注意。

💊 薬理作用
  • μオピオイド受容体作動作用(活性代謝物M1も作用)
  • NA・5-HT再取り込み阻害作用

📦 保管
  • 室温保存、遮光
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看護師向け:観察事項

❤️ 投与後の観察
  • 鎮痛効果の評価(痛みのスケール:NRS等)
  • 悪心・嘔吐の有無(特に導入期)

⚠️ 副作用の観察
  • 悪心・嘔吐(最多):制吐薬の予防投与を検討。導入時に多く、数日で耐性がつくことが多い
  • 便秘(オピオイド作用):緩下薬の予防的併用を検討。便秘には耐性がつかない
  • 眠気・めまい:転倒リスクの評価
  • セロトニン症候群:SSRI・SNRI等との併用時に注意。興奮・発汗・ミオクローヌスが出たら報告
  • 呼吸抑制:強オピオイドよりリスクは低いが、高用量・他の中枢抑制薬併用時に注意

📊 配合剤使用時の注意
  • トラムセット配合錠は添文上1日8錠を超えない。ほかのアセトアミノフェン含有薬との重複に注意。
  • 長期使用時は依存性のモニタリング → 漸減中止
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トラマドールのポイント
  • 二重機序:μオピオイド受容体作動作用+ノルアドレナリン・セロトニン再取り込み阻害作用
  • WHO鎮痛ラダー 第2段階(弱オピオイド)
  • 非がん性慢性疼痛にも幅広く使用
  • 悪心・嘔吐が最多の副作用 → 制吐薬の予防投与を検討
  • セロトニン症候群 のリスク(SSRI/SNRI併用時)
  • 配合剤ではアセトアミノフェンの 4g/日の上限 に注意