看護薬理学
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看護薬理学 2026
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ナルコレプシー
ナルコレプシー
2026/4/18
22:24
2026/7/16
12:12
ナルコレプシー
概要
過度の日中の眠気(EDS)
を中心に、
情動脱力発作(カタプレキシー)
、入眠時幻覚、睡眠麻痺、夜間睡眠の分断などを呈する慢性疾患。
ナルコレプシー1型
:カタプレキシーあり(または髄液オレキシン低下)
ナルコレプシー2型
:カタプレキシーなし(オレキシン低下を伴わないことが多い)
病態(要点)
💡
覚醒維持に重要な
オレキシン(ヒポクレチン)神経系
の機能低下が関与(特に1型)
REM睡眠の要素(筋緊張低下、夢体験など)が覚醒時に侵入 → カタプレキシー、入眠時幻覚、睡眠麻痺
主要症状
症状
ポイント
過度の日中の眠気(EDS)
授業・会議中など単調な状況で居眠り。短い睡眠で一時的にすっきりすることも
カタプレキシー
笑い・驚きなど情動で誘発される一過性の筋力低下(意識は保たれる)
入眠時幻覚
寝入りばなに鮮明な夢様体験(怖い体験として訴えられることがある)
睡眠麻痺(金縛り)
入眠時/覚醒時に体が動かない
夜間睡眠の分断
夜に眠りが浅く、中途覚醒が多い
鑑別(眠気の原因として重要)
睡眠不足、概日リズム障害
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
特発性過眠症
うつ病、甲状腺機能低下症など
薬剤性(鎮静性抗ヒスタミン、ベンゾジアゼピン系、抗精神病薬、アルコール等)
診断(要点)
睡眠日誌・アクチグラフで睡眠不足を除外
PSG(終夜睡眠ポリグラフ)で他疾患(SAS等)を評価
MSLT(反復睡眠潜時検査)で日中眠気とREM侵入の所見を確認
1型では髄液オレキシン低下が参考になることがある
治療(全体像)
🩺
生活指導(睡眠習慣+計画的昼寝)
+
薬物療法
が基本
目標:日中の眠気・突発睡眠を減らし、学業/就労・安全(運転)を守る
生活指導
睡眠時間の確保、規則的な就寝・起床
計画的短時間の昼寝
(例:15〜20分を1〜2回)
単調な作業の工夫(休憩、立位、光、会話)
運転・危険作業のリスク管理(眠気の強い時間帯を避ける等)
アルコール・鎮静薬の回避
薬物療法(代表的な考え方)
1) 日中の眠気(EDS)への治療
覚醒促進薬
(例:モダフィニル等)
中枢刺激薬
(症状や状況により選択される)
例:
メチルフェニデート
(中枢刺激薬)
⚠️
不眠、頭痛、食欲低下、動悸などに注意
併用薬(カフェイン、交感神経刺激薬など)や既往(不整脈等)を確認
乱用・依存リスクがあるため、適正使用(管理・保管)を徹底
2) カタプレキシー/REM関連症状への治療
抗カタプレキシー作用をもつ薬
(抗うつ薬系が用いられることがある:REM抑制)
夜間睡眠の質改善と合わせて調整
⚠️
急な中止で症状が悪化することがあるため、減量は計画的に
フォローアップ(チェック項目)
✅
EDSの程度(Epworth眠気尺度など)、居眠りの頻度
カタプレキシーの頻度・誘因
夜間睡眠の質、中途覚醒
学業/就労への影響、運転・事故リスク
薬物療法の副作用(不眠、動悸、血圧、食欲、気分変動 など)
併存疾患(SAS、うつ、肥満など)と薬剤性眠気