page icon

重症筋無力症

フォローアップ(チェック項目)

※実際の可否は病態・薬剤・用量で変わるため、運用は主治医/薬剤師間で確認。
  • 筋弛緩薬(神経筋遮断薬):麻酔時に特に注意
  • β遮断薬
  • Mg製剤(下剤・制酸など)
  • アミノグリコシド系抗菌薬キノロン系マクロライド系など(一部)
⚠️
MGでは筋力低下や呼吸機能が悪化し得る薬がある:新規処方・OTC追加時は必ず確認。

併用注意薬(薬剤性増悪に注意)

  • 血漿交換 または 免疫グロブリン静注(IVIg)
  • 気道確保・人工呼吸管理を含む呼吸管理

3) 急性増悪(MGクリーゼ)

  • 難治例では抗体標的治療などが検討されることがある(専門管理)
  • 免疫抑制薬(併用・ステロイド減量目的など)
  • 副腎皮質ステロイド(症状・重症度に応じて導入・調整)

2) 免疫療法(疾患修飾)

⚠️
  • 過量/感受性が高いと コリン作動性副作用(腹痛・下痢、流涎、徐脈、気道分泌増加など)
  • 症状悪化が「MG増悪」か「コリン作動性(過量)」かの鑑別が重要になることがある
  • 神経筋接合部でAChを増やし、筋力低下を改善
  • 例:ピリドスチグミン など

1) AChE阻害薬(対症療法)

薬物療法(代表的な考え方)

🩺
  • 対症療法:AChE阻害薬(神経筋伝達を補う)
  • 免疫療法:ステロイド・免疫抑制薬・生物学的製剤などで自己免疫を抑える
  • 急性増悪(クリーゼ):呼吸管理+血漿交換/免疫グロブリン
  • 胸腺腫があれば手術(適応は専門科判断)

治療(全体像)

  • 画像:胸腺腫の評価(胸部CTなど)
  • 反復刺激試験、単線維筋電図(SFEMG)
  • 抗体検査(AChR抗体、MuSK抗体など)

診断(要点)

  • 併用薬(後述:禁忌/慎重薬がある)
  • 妊娠・産褥
  • 手術・ストレス
  • 感染、発熱

増悪因子(臨床で重要)

  • 呼吸困難、息切れ(増悪時)

重要:呼吸筋

  • 易疲労性(日内変動:夕方に悪化など)
  • 近位筋優位の筋力低下(階段、挙上、立ち上がりがつらい)

四肢・体幹

  • 嚥下障害(むせ、飲み込みにくい)
  • 構音障害(話しにくい)

球症状

  • 複視
  • 眼瞼下垂

眼症状(多い)

典型症状

💡
  • 運動神経終末から放出されたAChが、筋側の ニコチン受容体(Nm:AChR) を刺激して筋収縮が起こる
  • MGでは自己抗体によりAChRが減少/機能低下 → 神経筋伝達が保てず、反復使用で筋力低下が目立つ
  • 胸腺異常(胸腺腫/過形成)を伴うことがある

病態(要点)

神経筋接合部の 自己免疫疾患。主に ACh受容体(AChR) などに対する自己抗体により神経筋伝達が障害され、易疲労性の筋力低下(使うと弱くなり、休むと回復)を呈する。

概要

重症筋無力症(Myasthenia Gravis:MG)

  • 眼症状、嚥下・構音、四肢筋力の日内変動
  • 呼吸症状(息切れ、会話のしにくさ、痰が出せない等)
  • 感染徴候(増悪のトリガー)
  • AChE阻害薬の副作用(下痢、腹痛、流涎、徐脈)
  • ステロイド/免疫抑制の副作用(感染、血糖、骨、肝腎機能など)