アントラサイクリン系
- 細胞障害性抗がん薬の一群で、DNAに作用して腫瘍細胞増殖を抑制する
- 代表薬:ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン(ほか アムルビシン等)
- 主な有害事象として 骨髄抑制、悪心・嘔吐、脱毛 に加え、クラス特有として 心毒性(心筋障害) が重要
- 注射薬が中心で、血管外漏出(vesicant:壊死起因性) への注意が必要
- DNAに結合し、トポイソメラーゼII阻害 などを介してDNA損傷を惹起
- フリーラジカル生成にも関与し、抗腫瘍効果と一部毒性(心毒性など)に関連
| 薬剤例(一般名) | 主なポイント(例) | 注意(例) |
|---|---|---|
| ドキソルビシン | 代表的アントラサイクリン | 心毒性、血管外漏出に注意 |
| ダウノルビシン | 血液腫瘍などで使用されることがある | 心毒性、骨髄抑制 |
| エピルビシン | ドキソルビシン類似薬 | 心毒性、骨髄抑制 |
| イダルビシン | 血液腫瘍などで使用されることがある | 心毒性、骨髄抑制 |
- 骨髄抑制:発熱・感染兆候、出血傾向(血小板低下)、貧血症状
- 心毒性:息切れ、浮腫、動悸、体重増加、心不全兆候(累積投与量・既往・併用薬など背景も確認)
- 消化器症状:悪心・嘔吐、食欲低下、口内炎
- 血管外漏出:穿刺部位の疼痛、灼熱感、腫脹、発赤(早期対応が重要)
- 尿・体液の着色:赤橙色の尿など(薬剤由来のことがあるため説明・不安軽減)
アントラサイクリン系は血管外漏出で重篤な皮膚障害(潰瘍・壊死)につながり得る:投与中のルート観察と、異常時の迅速な対応が重要。
- 細胞障害性抗がん薬(従来型抗がん薬)
- 血管外漏出
- 心毒性(心筋障害)
- 骨髄抑制