シクロスポリン

成分名:シクロスポリン

分類:免疫抑制薬(カルシニューリン阻害薬:CNI)/臓器移植・自己免疫疾患など

経口剤

  • ネオーラル(カプセル/内用液)など
  • 製剤(通常製剤/微小乳化製剤)で吸収が異なり、同一製剤で継続が原則(変更時は要注意)

注射剤

  • シクロスポリン注(主に移植などで使用;投与はプロトコルに従う)

使用時の注意

🎯 作用機序(要点)
  • T細胞内でシクロフィリンと結合 → カルシニューリン阻害 → IL-2産生↓ → T細胞活性化を抑制

⚠️ 重大な副作用(特に重要)
  • 腎障害(用量依存・血中濃度依存):Scr上昇、乏尿
  • 高血圧
  • 感染症(免疫抑制による):発熱、呼吸器症状など
  • 神経毒性:振戦、頭痛、けいれん(重症例)

🧩 その他よく見る副作用
  • 歯肉増殖、多毛
  • 高K血症、脂質異常 など

🧪 TDM(血中濃度モニタリング)
  • 治療域が狭く、血中濃度(トラフ等)管理が重要(採血タイミングは指示に従う)

🚫 相互作用(重要)
  • 主に CYP3A4/P-gp で代謝・輸送されるため、併用薬で濃度が大きく変動
    • 濃度↑:マクロライド系、アゾール系、ジルチアゼム/ベラパミル、グレープフルーツ等
    • 濃度↓:リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン、セントジョーンズワート等
  • 併用薬追加/変更時は必ず確認
🩺

看護師向け:観察事項

🧪 腎機能・電解質(最重要)
  • Scr/eGFR、尿量、体重増加・浮腫
  • K(高K血症)、Mg(低Mg血症が問題になることも)

🩺 血圧
  • 高血圧の出現/増悪

🌡️ 感染兆候
  • 発熱、咳・痰、咽頭痛、排尿時痛、創部発赤など

🧠 神経症状
  • 振戦、頭痛、視覚異常、けいれん兆候

🦷 口腔ケア
  • 歯肉増殖:口腔清潔、歯科受診の継続

💉/💊 TDMと内服管理
  • 採血タイミングの遵守(トラフ採血など)
  • 服薬の時間・食事条件の確認(指示に従う)

🍊 食事・嗜好品
  • グレープフルーツ等の摂取制限が指示されていないか確認