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脱毛症

脱毛症 概要と薬物療法

① 概要(脱毛症とは)

脱毛症は、毛が抜ける量が増えたり、毛が細くなったりして、外見上の毛髪量が減る状態の総称。原因により治療が大きく異なる。

② 代表的なタイプ(鑑別のイメージ)

  • 男性型/女性型脱毛症(AGA/FPHL):生え際・頭頂部などが徐々に薄くなる(毛包のミニチュア化)
  • 円形脱毛症:境界明瞭な脱毛斑(自己免疫が関与)
  • 休止期脱毛:出産、急激な減量、発熱/感染症、ストレス、栄養不足などの後にびまん性に抜ける
  • 薬剤性脱毛:抗がん薬など(時期・薬歴が手がかり)
  • 頭皮疾患:脂漏性皮膚炎、白癬など(かゆみ・フケ・炎症)

③ まず確認したいこと(受診・評価のポイント)

  • いつから/急に?(急性か慢性か)
  • 抜け方:斑状か、全体的か、生え際か
  • 併存症状:かゆみ、痛み、赤み、フケ
  • 体調変化:発熱、急な体重減少、産後、強いストレス
  • 服用薬:抗がん薬、レチノイド、抗甲状腺薬、抗凝固薬、抗うつ薬など
  • 既往/家族歴

④ 薬物治療(代表)

病型治療(例)ポイント/注意点(例)
AGA/FPHLミノキシジル(外用)発毛を促す。開始初期に一時的な抜け毛増加(初期脱毛)を感じることがある。継続が重要
AGA(主に男性)5α還元酵素阻害薬(内服) (例:フィナステリド、デュタステリド)男性ホルモン(DHT)を低下させ進行を抑える。性機能関連の副作用などに注意。妊娠可能な人への曝露は避ける(取扱い注意)
円形脱毛症ステロイド(外用/局所注射など)重症度で治療が変わる。皮膚萎縮など局所副作用に注意
円形脱毛症(重症例など)JAK阻害薬(内服)適応・運用は専門医管理。感染症、血栓、検査値異常などに注意

⑤ 生活・セルフケアの要点

  • 休止期脱毛では、原因(栄養・睡眠・ストレス・疾患)が改善すると回復することが多い
  • 急激なダイエットは悪化要因になり得る(たんぱく質・鉄などの不足に注意)
  • 皮膚症状があれば頭皮ケア・皮膚科受診

受診を急ぐ目安

  • 短期間で急速に進行する
  • 頭皮の赤み・痛み・膿など炎症が強い
  • 全身症状(発熱、強い倦怠感、体重減少など)がある
  • 円形脱毛が急に拡大する