PET 薬剤
PET薬剤は、陽電子(ポジトロン)を放出する放射性核種で標識した化合物(放射性医薬品)で、PET(Positron Emission Tomography)により体内分布を画像化し、腫瘍・炎症・脳機能などの評価に用いられる。
- 造影CT/MRIの「造影剤」とは異なり、放射性医薬品として管理される
- 多くは半減期が短く、施設内の運用(投与〜撮像タイミング)が重要
- FDGはブドウ糖類似体で、細胞内に取り込まれて代謝過程でトラップされやすい
- 取り込みが増えやすい例:
- 悪性腫瘍(がん種・病変により差あり)
- 炎症/感染(偽陽性の原因になり得る)
- 生理的集積:脳、心筋(条件により)、尿路(排泄)など
- 血糖値の影響:高血糖だとFDGの取り込みが低下し、画像評価に影響することがある
- 絶食:検査前の絶食指示(時間は施設指示)に従う
- 糖尿病治療薬(インスリン等):投与タイミングにより集積パターンが変わるため、検査予約時点で調整が必要なことがある(施設プロトコルに従う)
- 運動・筋緊張:直前の運動や寒冷刺激で筋肉/褐色脂肪の集積が増えることがある
| ターゲット(例) | PET薬剤(例) | 用途(例) |
|---|---|---|
| 骨代謝 | 18F-NaF | 骨病変評価 |
| アミロイド | (アミロイドPET薬剤) | 認知症領域での評価(適応/運用は施設・制度による) |
| 前立腺がん関連 | (PSMA PET薬剤) | 病変評価(適応・保険等は地域/時期で異なる) |
- 「体の中の糖の取り込みを画像化して病変を評価する検査です。食事や血糖の影響があるので、絶食などの指示を守ってください」
- 「検査には少量の放射性薬剤を使います。妊娠の可能性や授乳中の場合は必ず伝えてください」