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尋常性ざ瘡(俗称:にきび)

尋常性ざ瘡(にきび)概要と治療

① 概要(どんな病気?)

尋常性ざ瘡(acne vulgaris)は、毛包(毛穴)〜皮脂腺の炎症性疾患で、面皰(コメド)・丘疹・膿疱などを生じる。
  • 思春期に多いが、成人でも起こる
  • 炎症が続くと瘢痕(ニキビ跡)になり得るため、早期からの適切な治療が重要
尋常性(じんじょうせい)とは「普通の」「よくある」という意味で、主に皮膚疾患において、特異的な原因ではなく一般的な要因で発症する病態

② 病態(ざっくり)

  • 皮脂分泌↑
  • 毛包の角化異常 → 面皰(コメド)
  • Cutibacterium acnes(アクネ菌)の増殖
  • 炎症(赤み・腫れ・痛み・膿)

③ 治療の考え方(大枠)

  • 目標:
    • 新しい面皰・炎症性皮疹を作らない
    • 既存病変を早く治す
    • 瘢痕を予防する
  • 軽症〜中等症:外用が中心(ベース治療は面皰治療
  • 炎症が強い/広範:抗菌薬(内服)などを追加(ただし漫然投与は避ける)

④ 薬物治療(代表)

分類主な役割注意点(例)
外用レチノイドアダパレン など面皰(コメド)を改善・再発予防(角化異常の是正)刺激感・乾燥・赤みが出やすい。少量から/保湿併用などで継続しやすく
過酸化ベンゾイル(BPO)BPO製剤(単剤/配合剤)面皰+炎症に有効。抗菌作用(耐性化リスクが少ない)刺激感・乾燥。衣類の脱色に注意
外用抗菌薬クリンダマイシン など炎症性皮疹の改善耐性化を避けるため、単独・長期連用は避け、BPO等との併用が基本になりやすい
内服抗菌薬テトラサイクリン系 など中等症以上の炎症性ざ瘡で短期間追加漫然投与を避け、外用のベース治療へ早めに戻す(耐性対策)
(補足)ホルモン要因への治療低用量ピル等(適応により)月経関連の増悪などで検討されることがある禁忌・血栓リスクなど、適応評価が重要

⑤ スキンケア・生活指導の要点

  • 洗顔はやさしく(こすりすぎない)
  • ノンコメドジェニック表示の化粧品/日焼け止めを選ぶ
  • 触る・つぶすは悪化/瘢痕の原因
  • 治療薬による乾燥がある場合は保湿をセットで

受診を急ぐ/相談したい目安

  • しこり状で痛い結節、急速に悪化、瘢痕化が心配
  • 面皰治療(レチノイド/BPO)を続けても改善が乏しい
  • 薬の刺激が強くて継続できない