尋常性ざ瘡(俗称:にきび)
尋常性ざ瘡(acne vulgaris)は、毛包(毛穴)〜皮脂腺の炎症性疾患で、面皰(コメド)・丘疹・膿疱などを生じる。
- 思春期に多いが、成人でも起こる
- 炎症が続くと瘢痕(ニキビ跡)になり得るため、早期からの適切な治療が重要
尋常性(じんじょうせい)とは「普通の」「よくある」という意味で、主に皮膚疾患において、特異的な原因ではなく一般的な要因で発症する病態
- 皮脂分泌↑
- 毛包の角化異常 → 面皰(コメド)
- Cutibacterium acnes(アクネ菌)の増殖
- 炎症(赤み・腫れ・痛み・膿)
- 目標:
- 新しい面皰・炎症性皮疹を作らない
- 既存病変を早く治す
- 瘢痕を予防する
- 軽症〜中等症:外用が中心(ベース治療は面皰治療)
- 炎症が強い/広範:抗菌薬(内服)などを追加(ただし漫然投与は避ける)
| 分類 | 例 | 主な役割 | 注意点(例) |
|---|---|---|---|
| 外用レチノイド | アダパレン など | 面皰(コメド)を改善・再発予防(角化異常の是正) | 刺激感・乾燥・赤みが出やすい。少量から/保湿併用などで継続しやすく |
| 過酸化ベンゾイル(BPO) | BPO製剤(単剤/配合剤) | 面皰+炎症に有効。抗菌作用(耐性化リスクが少ない) | 刺激感・乾燥。衣類の脱色に注意 |
| 外用抗菌薬 | クリンダマイシン など | 炎症性皮疹の改善 | 耐性化を避けるため、単独・長期連用は避け、BPO等との併用が基本になりやすい |
| 内服抗菌薬 | テトラサイクリン系 など | 中等症以上の炎症性ざ瘡で短期間追加 | 漫然投与を避け、外用のベース治療へ早めに戻す(耐性対策) |
| (補足)ホルモン要因への治療 | 低用量ピル等(適応により) | 月経関連の増悪などで検討されることがある | 禁忌・血栓リスクなど、適応評価が重要 |
- 洗顔はやさしく(こすりすぎない)
- ノンコメドジェニック表示の化粧品/日焼け止めを選ぶ
- 触る・つぶすは悪化/瘢痕の原因
- 治療薬による乾燥がある場合は保湿をセットで