ED(勃起障害/勃起不全)
ED(Erectile Dysfunction:勃起障害/勃起不全)は、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態。
- 原因は器質性(血管・神経・内分泌など)と心因性が混在することが多い
- EDは動脈硬化の早期サインになり得るため、背景疾患(心血管リスク)評価が重要
- 生活習慣・血管系:糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙、肥満、運動不足
- 精神心理:ストレス、不安、うつ、パートナーとの関係
- 内分泌:男性ホルモン低下など
- 薬剤性:一部の降圧薬、抗うつ薬、抗精神病薬など(疑わしければ処方全体を見直す)
- 基本は
- 生活習慣の是正(禁煙、運動、体重管理)
- 基礎疾患のコントロール(糖尿病・高血圧など)
- 薬剤性が疑わしければ原因薬の調整
- 薬物療法の第一選択は PDE5阻害薬
| 一般名(例) | 特徴(例) | 注意点(例) |
|---|---|---|
| シルデナフィル | 代表的なPDE5阻害薬 | 性刺激が必要。硝酸薬併用は禁忌 |
| タダラフィル | 作用時間が比較的長い | 硝酸薬併用は禁忌 |
| バルデナフィル | 作用発現が比較的速いとされる | 硝酸薬併用は禁忌 |
| アバナフィル | 比較的新しい選択肢の1つ | 硝酸薬併用は禁忌 |
- 性刺激 → NO放出 → cGMP↑ → 平滑筋弛緩 → 海綿体血流↑ → 勃起
- PDE5阻害薬は cGMP分解(PDE5)を阻害し、勃起反応を増強する
- 併用禁忌:硝酸薬(ニトログリセリン等) → 重大な低血圧リスク
- 併用注意:α遮断薬など → 低血圧に注意(服用間隔・用量調整は医師判断)
- よくある副作用:顔のほてり、頭痛、鼻閉、消化不良、めまい
- 受診の目安:胸痛、失神、重い低血圧症状、視覚/聴覚の急な異常、持続勃起(4時間以上)
- 性刺激がないと効かない(媚薬ではない)
- 内服タイミング・食事の影響は薬剤で異なるため、医師/薬剤師の指示どおりに
- 個人輸入品・偽造薬のリスク(有効成分量不明、健康被害)に注意