ED 治療薬

ED(勃起障害)治療薬

① 概要(EDとは)

ED(Erectile Dysfunction:勃起障害)は、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態。
  • 背景:加齢、動脈硬化(糖尿病・高血圧・脂質異常症)、喫煙、肥満、精神心理要因、薬剤性(例:一部の降圧薬、抗うつ薬など)
  • EDは心血管リスクのサインになることもあるため、合併症評価も重要

② 治療の考え方(大枠)

  • 生活習慣・基礎疾患の管理(糖尿病・高血圧など)、禁煙、運動、体重管理
  • 薬剤性が疑わしければ原因薬の見直し
  • 薬物療法の第一選択は PDE5阻害薬 が中心

③ 薬物治療(代表:PDE5阻害薬)

薬効群一般名(例)特徴(例)
PDE5阻害薬シルデナフィル最も代表的。性刺激があって初めて効果。硝酸薬併用は禁忌
PDE5阻害薬タダラフィル作用時間が比較的長い。硝酸薬併用は禁忌
PDE5阻害薬バルデナフィル作用発現が比較的速いとされる。硝酸薬併用は禁忌
PDE5阻害薬アバナフィル比較的新しい選択肢の1つ。硝酸薬併用は禁忌

④ 作用機序(PDE5阻害薬)

  • 性刺激 → NO放出 → cGMP↑ → 平滑筋弛緩 → 海綿体血流↑ → 勃起
  • PDE5阻害薬は cGMP分解を抑制し、勃起反応を増強する

⑤ 注意点・副作用(重要ポイント)

重要:併用禁忌薬がある(PDE5阻害薬)

  • 硝酸薬(ニトログリセリン等)との併用は禁忌:重篤な低血圧を起こし得るため。
  • 受診時や市販薬購入時も含め、硝酸薬を使っている/使う可能性があることを必ず伝える。
  • 併用禁忌:硝酸薬(ニトログリセリン等) → 重大な低血圧リスク
  • 併用注意:α遮断薬など → 低血圧に注意(服用間隔・用量調整は医師判断)
  • よくある副作用:顔のほてり、頭痛、鼻閉、消化不良、めまい
  • 受診の目安:胸痛、失神、重い低血圧症状、視覚/聴覚の急な異常、持続勃起(4時間以上)

⑥ 服薬指導のポイント

  • 性刺激がないと効かない(媚薬ではない)
  • まずは適切な内服タイミング・食事の影響(薬剤により異なる)を医師/薬剤師の指示どおりに
  • 個人輸入品・偽造薬のリスク(有効成分量不明、健康被害)に注意