かゆみ
かゆみ(掻痒)は、掻きたいという不快な感覚で、皮膚疾患だけでなく全身疾患や薬剤などでも起こる。
- かく→皮膚バリア障害→さらにかゆい、という「かゆみの悪循環」に陥りやすい
- 夜間に悪化して睡眠障害につながることもある
- 皮膚疾患:湿疹/皮膚炎、蕁麻疹、乾燥皮膚、アトピー性皮膚炎、疥癬 など
- アレルギー/ヒスタミン関連:蕁麻疹、薬疹など
- 全身疾患:慢性腎臓病(尿毒症性掻痒)、胆汁うっ滞(肝胆道系)、甲状腺疾患、血液疾患(鉄欠乏など)
- 神経因性/心因性:帯状疱疹後、末梢神経障害、ストレスなど
- 薬剤性:オピオイド、抗がん薬など(疑わしければ薬歴確認)
- 皮膚の乾燥対策:保湿(入浴後すぐ)
- 刺激回避:熱い湯、こすり洗い、ウール素材など
- 爪を短く、掻破による二次感染を予防
- 原因疾患(皮膚疾患/全身疾患/薬剤)の評価と治療
| 分類 | 例(目的) | ポイント/注意点(例) |
|---|---|---|
| 外用 | 保湿剤 | 乾燥性掻痒の基本。毎日継続 |
| 外用 | ステロイド外用(炎症性のかゆみ) | 湿疹/皮膚炎などで有効。部位・重症度で強さ調整。長期連用の副作用に注意 |
| 外用 | タクロリムス等(炎症性のかゆみ) | 顔/頸部などで選択されることがある。刺激感が出ることがある |
| 内服 | 抗ヒスタミン薬(蕁麻疹など) | ヒスタミンが関与するかゆみで有効。眠気・口渇などに注意(薬剤差あり) |
| 内服 | 抗アレルギー薬(補助) | 症状・体質により選択。効果判定は一定期間で |
| 内服(神経因性/難治) | ガバペンチノイド等 | 腎機能で用量調整が必要なことがある。眠気、ふらつきに注意 |
| 胆汁うっ滞性掻痒(専門管理) | 原因治療+対症療法 | 病態に応じた選択(専門医管理が前提) |
| 尿毒症性掻痒(CKD) | 透析条件調整、保湿、対症療法 | 皮膚乾燥対策が重要。薬剤選択は個別 |
| 尿毒症性掻痒(透析患者) | ナルフラフィン(κオピオイド受容体作動薬) | 抗ヒスタミン薬で不十分な掻痒で検討されることがある。眠気、めまいなどに注意。適応・用量は医師指示に従う |
- 発熱、全身の発疹、粘膜症状(薬疹などが疑われる)
- 強い夜間掻痒や家族内感染が疑われる(疥癬など)
- 黄疸、尿の濃染、強い倦怠感(肝胆道系)
- 透析/腎疾患があり強い掻痒が続く
- かゆみが長引き、原因がはっきりしない