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なぜ注射?

症例)
糖尿病患者さんのインスリン注射を見た実習生が、
「錠剤だと楽なのに」と疑問を持った
 
問い:なぜインスリンは「飲み薬」ではなく「注射」なの?
理由①:消化管で分解される(タンパク質・ペプチドだから)
インスリンはタンパク質(ペプチド)なので、内服すると胃酸や消化酵素で分解され、十分な効果が得られない。
理由②:確実に効かせたい(血糖が高い時に確実に作用させる)
 
血糖コントロールでは、必要なタイミングで必要な量を確実に効かせることが重要。注射は作用発現が予測しやすく、用量調整もしやすい。
 
「注射のほうが痛いから、効く気がする」
理由③:食事・生活に合わせて調整できる(追加投与・単位調整)
「毎日決まった量を打つだけで、調整は不要」
食事量、運動量、体調(発熱など)で必要量が変わるため、自己注射で単位調整できることが治療上のメリット。
補足:最近は内服薬・GLP-1などもあるが、インスリンが必要なケースは残る
「糖尿病治療は必ずインスリン注射になる」
2型糖尿病では内服薬・注射薬(GLP-1受容体作動薬など)も選択肢。ただし、インスリン分泌が不足している/高度高血糖/急性期などではインスリンが必要。
(観察事項)、どのようなものがありますか?
  • 低血糖の症状:冷汗、ふるえ、動悸、空腹感、意識レベル低下
  • 注射部位:発赤、硬結、疼痛、皮下出血(ローテーションできているか)
  • 手技:単位設定の間違い、打ち忘れ、針の使い回し、廃棄方法
  • 食事・運動との関係:摂取量が少ないのに普段量を打っていないか
  • 体調変化:発熱・感染・嘔吐下痢(血糖変動、脱水)