page icon

同じ病名で同じ薬を飲んだ、AさんとBさん

症例)
「同じ病名なのに、薬の効き方が違う」
 
Aさん(70代):血圧の薬を飲み始めてから、立ちくらみで転びそうになった。
Bさん(30代):同じ薬・同じ量でも特に問題なく、血圧は良く下がった。
 
2人の違いを踏まえて、医療者としてどのように考える?
 
この症例から「一人ひとりに合わせた薬(用量・選択・説明)が必要」だと気づくには、どの視点が重要?
「同じ病名なら、同じ薬を同じ量で出すのが正しい。効かなければ我慢して続けてもらう。」
選択肢A
「同じ病名なら、同じ薬を同じ量で出すのが正しい。効かなければ我慢して続けてもらう。」
 
患者背景(年齢・腎機能など)や副作用を無視してしまう。
「副作用が出た人の薬はすべて中止。薬は危ないから、できるだけ使わない。」
選択肢B
「副作用が出た人の薬はすべて中止。薬は危ないから、できるだけ使わない。」
 
必要な治療まで止めてしまう。リスクとベネフィットのバランスがない。
「同じ薬でも、年齢・体格・腎肝機能・併用薬・生活状況で効き方や副作用は変わる。」 Aさんは転倒リスクがあるので、用量調整や薬剤変更、起立性低血圧の評価、生活指導を行う。 Bさんは効果と安全性を確認しながら継続する。
選択肢C
「同じ薬でも、年齢・体格・腎肝機能・併用薬・生活状況で効き方や副作用は変わる。
  • Aさんは転倒リスクがあるので、用量調整や薬剤変更、起立性低血圧の評価、生活指導を行う。
  • Bさんは効果と安全性を確認しながら継続する。」
 
:患者背景と反応を見て「選ぶ・調整する」=個別化の考え方。
「効き方の違いは運。説明しても意味がないので、同じ説明をして終わり。」
選択肢D
「効き方の違いは運。説明しても意味がないので、同じ説明をして終わり。」
 
観察とフィードバック(調整)ができず、事故や中断につながりやすい。
(観察事項)、どのようなものがありますか?
観察事項(個別化の材料)
  • 年齢、体重、ADL、転倒リスク
  • 腎機能・肝機能、脱水の有無
  • 併用薬(OTC・サプリ含む)、飲酒
  • バイタル(血圧:起立時も)、脈拍
  • 症状(ふらつき、眠気、倦怠感など)の時系列
 
患者への説明の例
  • 「薬は同じでも、体の状態で効き方が変わります。安全に使えるように、一緒に調整していきましょう。」