セリチニブ

16.7 薬物相互作用

  1. 16.7.1 ケトコナゾール
    1. 健康被験者(19例)にケトコナゾール(強力なCYP3A阻害剤、国内未承認の経口剤)反復投与時(200mg、1日2回投与)、セリチニブ450mgを空腹時に単回併用投与注1)したとき、セリチニブ未変化体のCmax及びAUCはそれぞれ1.2倍及び2.9倍増加した9)(外国人データ)。[10.2 参照]
  1. 16.7.2 リファンピシン
    1. 健康被験者(17例)にリファンピシン(強力なCYP3A誘導剤)反復投与時(600mg、1日1回投与)、セリチニブ750mgを空腹時に単回併用投与注1)したとき、セリチニブ未変化体のCmax及びAUCはそれぞれ44%及び70%減少した10)(外国人データ)。[10.2 参照]
  1. 16.7.3 ミダゾラム
    1. ALK融合遺伝子陽性の固形腫瘍患者(20例)にセリチニブ750mgを空腹時に1日1回3週間投与後注1)、ミダゾラム(CYP3A基質、国内未承認の経口剤)2.5mgを単回併用投与したとき、ミダゾラムを単独投与した場合に比べて、ミダゾラムのCmax及びAUCはそれぞれ1.82倍及び5.42倍に増加した11)(外国人データ)。[10.2 参照]
  1. 16.7.4 ワルファリン
    1. ALK融合遺伝子陽性の固形腫瘍患者(20例)にセリチニブ750mgを空腹時に1日1回3週間投与後注1)、ワルファリン(CYP2C9基質)10mgを単回併用投与したとき、ワルファリンを単独投与した場合に比べて、ワルファリン(光学異性体のS体)のCmax及びAUCはそれぞれ1.05倍及び1.54倍に増加した11)(外国人データ)。[10.2 参照]
  1. 16.7.5 エソメプラゾール
    1. 健康被験者(22例)にエソメプラゾール(プロトンポンプ阻害剤)反復投与時(40mg、1日1回投与注2))、セリチニブ750mgを空腹時に単回併用投与注1)したとき、セリチニブ未変化体のCmax及びAUCはそれぞれ79%及び76%減少した12)(外国人データ)。[10.2 参照]
  1. 16.7.6 その他
    1. In vitro試験でセリチニブは CYP2A6(IC50:5μmol/L)、CYP2C9(IC50:2μmol/L)、CYP3A(competitive inhibition IC50:0.2μmol/L,time-dependent inhibition Ki:1.47μmol/L,Kinact:0.0642min-1)、P-gp(IC50:4.5-8.6μmol/L)及びBCRP(IC50:7.5-8.9μmol/L)を阻害すること、並びに、P-gpの基質であることが示された6)13)。