手術前に休薬が必要な薬
手術前は「出血を増やす/循環動態を崩す/低血糖や乳酸アシドーシスを起こす」薬は休薬・調整が必要。
理由:抗凝固・抗血小板薬、糖尿病薬(インスリン含む)、一部降圧薬、ステロイド等は周術期合併症リスクが上がるため(最終判断は術式・腎機能・主治医指示)。
抗凝固・抗血小板薬
出血リスク
- 休薬すると血栓症リスクが増加する恐れ
- 手術侵襲度(出血をどのくらい伴うのか)に応じて、休薬の要否を判断する
糖尿病薬
- インスリン
侵襲ストレスの影響で血糖コントロールが乱れやすいため、厳格な血糖コントロールが必要
糖尿病薬
- ビグアナイド薬
乳酸アシドーシスリスク
糖尿病薬
- SGLT2 阻害薬
正常血糖ケトアシドーシス
術前3日前から休薬し、術後、十分に摂食できるようになったら再開
参考)日本糖尿病学会:「糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関する Recommendation」
副腎皮質ステロイド
- ステロイドを長期投与している患者:
- 副腎皮質機能が抑制(HPA軸抑制)されている可能性がある
- 手術時の生体反応:大きなストレスに対応するため、本来はコルチゾール分泌が増加する
→コルチゾール分泌が増加できない→急性副腎不全(副腎クリーゼ)の可能性
対策:ステロイドカバー(手術前後に追加でステロイドを補充)
