チルゼパチド
5. 効能又は効果に関連する注意
〈肥満症〉5.2 耐糖能異常等を有するものの、高血圧及び脂質異常症のいずれも有さない患者に対して本剤を投与する場合には、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験において対象とされた患者背景並びに本剤の有効性及び安全性について十分理解した上で、本疾患の診断及び治療に十分な知識及び経験を有する医師のもとで使用すること。その際には、以下の①~③のうち2つ以上に該当又は糖尿病型に該当することを確認した上で、かつ最新の診療ガイドライン等も参考に、糖代謝関連検査等から2型糖尿病の発症リスクが高いと考えられる患者に対して適用すること。[17.1.2 参照]①空腹時血糖値が100~125mg/dL②75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)における2時間値が140~199mg/dL③HbA1cが5.7%~6.4%〈中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群〉5.3 本剤の適用にあたっては、原則としてあらかじめ食事療法・運動療法による減量を行っても、十分な効果が得られない患者を対象とすること。ただし、患者の重症度や合併症等から、本剤による早期の治療開始が必要と判断される場合はこの限りではない。[17.1.4 参照][17.1.5 参照]5.5 本剤は体重減少に伴い症状の改善を期待する薬剤であるため、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験で対象とされた患者背景、並びに本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.4 参照][17.1.5 参照]
〈中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群〉8.17 患者の状態に応じて、持続陽圧呼吸(CPAP)療法等の他の気道閉塞に対する治療の併用の要否を検討し、適切な治療法を選択すること。8.18 AHI等の指標により睡眠中の呼吸障害の程度を定期的に評価し、本剤投与により体重減少作用が認められても、睡眠中の呼吸障害の改善が認められない場合は漫然と投与せず、投与を中止すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意9.1.6 全身麻酔又は深い鎮静下の患者GLP-1受容体作動薬又はGIP/GLP-1受容体作動薬を投与中の患者において、術前の絶食指示を遵守したにもかかわらず、全身麻酔又は深い鎮静下で誤嚥が生じた症例が報告されている。本剤は胃内容排出遅延作用があり、胃内容物残留リスクが高まるおそれがある。
10. 相互作用10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 治療域の狭い薬剤(経口剤) ◦ クマリン系薬剤 ▪ ワルファリンカリウム | GLP-1受容体作動薬との併用によりワルファリンのtmaxが遅延したとの報告があり、類薬(エキセナチド)で出血を伴うINR増加が報告されている。治療域の狭い薬剤(経口剤)と併用する場合は、患者の状態を慎重に観察すること。 |