甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼとは

甲状腺ホルモンの作用が急激かつ重度に高まり、全身の臓器が機能不全に陥る、命に関わる緊急病態です。
バセドウ病などの甲状腺機能亢進症がある人に、感染症や抗甲状腺薬の中断などが加わって発症します。⁠⁠

主な誘因

  • 感染症
  • 抗甲状腺薬の中断・服薬不良
  • 手術、外傷、強いストレス
  • 出産
  • 放射性ヨウ素治療
  • 糖尿病ケトアシドーシスなどの重い病気

特徴的な症状

  • 高熱
  • 著しい頻脈・不整脈
  • 興奮、せん妄、意識障害
  • 嘔吐、下痢、黄疸
  • 心不全、呼吸困難
  • 脱水

治療の基本

  • 甲状腺ホルモン合成を抑える
    • プロピルチオウラシル(PTU)やチアマゾールを使用します。
  • ホルモン放出を抑える
    • 抗甲状腺薬の投与後にヨウ素薬を使用します。
  • T₄からT₃への変換を抑える
    • PTUや副腎皮質ステロイドを使用します。
  • 全身状態を安定させる
    • β遮断薬、解熱、補液、酸素投与などを行います。
  • 誘因を治療する
    • 感染症があれば抗菌薬などを使用します。
🩺

看護師向け:観察事項

❤️ 投与後の観察事項
  • 体温・脈拍・血圧・呼吸・意識状態・心不全徴候・尿量を継続的に観察することが重要