抗 IL-5 抗体

抗IL-5抗体

① 薬効群の概要

  • インターロイキン5(IL-5)を標的とする生物学的製剤
  • IL-5は、好酸球の分化・増殖・活性化・生存を促進するサイトカイン
  • 既存治療でコントロール不十分な好酸球性の重症喘息に追加する
  • 急性発作を止める薬ではなく、長期管理薬として用いる

② 作用機序

  1. メポリズマブがIL-5そのものに結合する
  1. IL-5と好酸球表面のIL-5受容体との結合を阻害する
  1. 好酸球の分化・増殖・活性化・生存を抑える
  1. 血中・気道組織の好酸球を減らし、好酸球性気道炎症と喘息増悪を抑制する
⚠️
重要:抗IL-5抗体は「IL-5そのもの」を中和する。一方、抗IL-5Rα鎖抗体は「好酸球のIL-5受容体」を標的として、ADCCにより好酸球を直接除去する。

③ 代表薬

代表薬(一般名)先発品例特徴
メポリズマブ(遺伝子組換え)ヌーカラ®皮下注IL-5を中和し、好酸球の増殖・生存を抑えるヒト化モノクローナル抗体。

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 投与前:喘息症状、増悪回数、併用薬、過敏症歴、末梢血好酸球数を確認する
  • 投与時・投与後:発疹、呼吸困難、血圧低下などの過敏反応と注射部位反応を観察する
  • 効果判定:発作回数、夜間症状、リリーバー使用回数、呼吸機能の変化を確認する
  • 感染症:帯状疱疹や寄生虫感染を含む感染徴候に注意する
  • 併用薬:吸入薬や全身性ステロイドを自己判断で中止しないよう説明する
  • 自己注射:注射手技、注射部位のローテーション、冷蔵保存、使用前の準備、廃棄方法を確認する
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覚え方:メポリズマブは、好酸球を育てる「IL-5」を捕まえて働けなくする。