看護薬理学
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看護薬理学 2026
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症例
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動悸を訴える患者(心房細動)
動悸を訴える患者(心房細動)
2026/7/27
7:44
2026/7/27
9:15
症例)
患者
:76歳 男性
身長・体重
:168 cm、70 kg
既往歴
高血圧
2型糖尿病
心不全(HFpEF)
内服薬
アムロジピン
エンパグリフロジン
原因として最も考えられる薬剤はどれか
(観察事項)、どのようなものがありますか?
主訴
「朝から胸がドキドキして、息切れがします。」
現病歴
朝から突然、動悸を自覚した。
少し歩くだけでも息切れがあり、近くの病院を受診した。
胸痛や失神はない。
バイタル
意識:清明
血圧:132/78 mmHg
心拍数:
142回/分(不規則)
呼吸数:22回/分
SpO₂:97%(室内気)
体温:36.6℃
検査
心電図
RR間隔:不規則
P波:認めない
細かなf波を認める
心拍数:142回/分
➡
心房細動(Atrial Fibrillation)
医師の診断
発作性心房細動
処方
レートコントロール
ビソプロロール
目的
✅ 心拍数を下げる
血栓予防
アピキサバン
目的
✅ 脳梗塞予防
なぜこの薬?
β遮断薬
心房細動では
心房の異常興奮は止められなくても
房室結節を通る刺激を減らせる。
↓
心拍数を下げる。
DOAC
心房細動では
左心耳に血栓ができやすい。
↓
脳梗塞を予防する。
観察ポイント
β遮断薬
心拍数
血圧
めまい
徐脈
房室ブロック
DOAC
出血
血尿
下血
歯肉出血
腎機能
患者指導
自己判断で中止しない
出血時は受診する
転倒に注意する
動悸・息切れ・失神があれば受診する
この症例で学生に考えてほしいこと
①
なぜ心拍数が140回/分になったのか?
心房細動では心房が300~600回/分で興奮し、その一部が房室結節を通過して心室へ伝わるため。
②
なぜビソプロロールを選んだのか?
β₁受容体を遮断して房室結節での伝導を抑え、心拍数をコントロールするため。
③
なぜ抗不整脈薬(Naチャネル遮断薬など)ではないのか?
すべての心房細動患者にリズムコントロールが必要なわけではない。症状や背景、催不整脈作用のリスクを考慮し、まずレートコントロールを選択することも多い。
④
なぜアピキサバンを併用するのか?
心房細動では左心耳に血栓が形成されやすく、脳梗塞予防が重要だから。
授業のまとめにつながるメッセージ
この症例は、これまで学んだ内容を総合的に振り返るのに適しています。
病態
:心房細動による異常興奮
作用部位
:房室結節(β受容体)、凝固系(第Xa因子)
作用機序
:β遮断による心拍数低下、Xa阻害による血栓予防
副作用
:徐脈・低血圧・出血
看護
:バイタル・心電図・出血徴候・アドヒアランス