市販薬(OTC)

市販薬(OTC)

Over-the-counter drugs(乱用)

🌿 主な乱用経路

💊 経口(錠剤・カプセル・シロップの大量摺取)
🛍 複数製品の乱買い・重複摺取
🔁 反復・長期の過量使用

🧠 作用の特徴(薬理作用)

主な乱用成分
  • デキストロメトルファン(DXM)→ 高用量でNMDA受容体拑抗 → 解離・幻覚
  • ジフェンヒドラミン→ 抗コリン作用 → 催眠・せん妄・痙搿
  • ブロムワレリル尿素→ 鎮靜・催眠 → 依存・蓄積毒性
  • カフェイン・エフェドリン類→ 覚醒・多幸感
多幸感・幻覚・催眠などを目的に乱用

⚠ 注意点

急性

  • 意識障害・醒酔状態
  • 痙搿(ブロムワレリル尿素・抗コリン作用)
  • 頻脈・不整脈・高血圧
  • アセトアミノフェン併合制剤による胝障害(致死的)

慢性

  • 依存形成
  • 胝障害・腎障害
  • 認知機能低下・精神症状
  • 電解質異常・全身性の臓器障害

🔁 依存性

身体依存 ★★☆☆☆
  • 成分による(ブロムワレリル尿素・コデイン含有製品は身体依存を形成)
  • 中止で離脱症状が生じることがある
精神依存 ★★★☆☆
  • 入手容易で心理的に手放せなくなりやすい
  • 多幸感・逃避目的での反復使用に陥りやすい

🚨 急性リスク

★★★☆☆
  • アセトアミノフェン併合制剤の大量摺取で致死的胝障害を起こし得る
  • 痙搿・不整脈などの重篤な急性症状
  • 他の薬物との区別がつきにくく、乱用が見逃されやすい

💡 Take Home Message

市販薬(OTC)は入手が容易で「安全」と誤解されやすいが、大量摺取で解離・幻覚・依存を生じ、アセトアミノフェン併合制剤などでは致死的な胝障害に至る。若年層の乱用が増加している点にも注意が必要。

📚 主な参考文献

  • 厚生労働省「市販薬(OTC医薬品)の乱用」関連資料.
  • 日本中毒学会 関連資料.
  • 日本救急医学会 関連資料.
  • 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)薬物使用障害実態調査.

星評価の根拠

  • 身体依存:★★☆☆☆乱用成分により異なるが、ブロムワレリル尿素やコデイン含有製品などでは身体依存・離脱症状を生じ得るため、軽度~中等度と評価される。
  • 精神依存:★★★☆☆入手容易さと多幸感・逃避目的の使用により心理的に手放せなくなりやすく、精神依存は中等度と評価される。
  • 急性リスク:★★★☆☆アセトアミノフェン併合制剤の大量摺取による致死的胝障害や痙搿・不整脈など重篤な急性症状のリスクがあり、中等度の急性リスクと評価される。