覚醒剤(メタンフェタミン)

覚醒剤(メタンフェタミン)

Methamphetamine

🌿 主な乱用経路

💉 静脈注射(水溶液)
🚬 加熱吸引(あぶり)
👃 経鼻(スニッフィング)
💊 経口(錠剤・粉末)

🧠 作用の特徴(薬理作用)

メタンフェタミン
ドパミン・ノルアドレナリンの放出促進&再取り込み阻害
シナプス間隙のモノアミン濃度が急上昇
  • 強い覚醒・興奮
  • 多幸感
  • 食欲低下・不眠
  • 交感神経興奮(血圧上昇・頻脈)

⚠ 注意点

急性

  • 高血圧・頻脈・不整脈
  • 脳出血
  • 心筋梗塞
  • 高体温・けいれん
  • 興奮・攻撃性・パニック

慢性

  • 覚醒剤精神病(幻覚・妄想)
  • 認知機能障害
  • 歯科疾患(メスマウス)
  • 栄養障害・体重減少
  • 使用中止後も精神症状が再燃(フラッシュバック)

🔁 依存性

身体依存 ★★☆☆☆
  • 離脱症状は身体的には比較的軽度
  • 抑うつ、過眠、食欲亢進、強い倦怠感がみられる
精神依存 ★★★★★
  • 極めて強い使用欲求(Craving)
  • 反復使用で容易に習慣化
  • 再使用・再乱用のリスクが非常に高い

🚨 急性リスク

★★★★☆
  • 脳出血・心筋梗塞・致死的不整脈など生命に直結する急性毒性がある
  • 高体温やけいれんによる救急受診・死亡例が報告される
  • 精神症状や興奮による事故・自傷・他害の二次的リスクも高い

💡 Take Home Message

覚醒剤は極めて強い精神依存を形成し、脳出血や心筋梗塞など生命に直結する急性毒性を持つ。慢性使用では覚醒剤精神病や認知障害を残し、社会生活への影響が大きい。

📚 主な参考文献

  • United Nations Office on Drugs and Crime (UNODC). World Drug Report. 最新版.
  • World Health Organization. Amphetamine-type stimulants review.
  • National Institute on Drug Abuse (NIDA). Methamphetamine Research Report. 最新版.
  • 日本中毒学会・日本救急医学会 関連資料.

星評価の根拠

  • 身体依存:★★☆☆☆覚醒剤は身体的離脱症状が比較的軽度である一方、中止後に強い抑うつ・過眠・食欲亢進・倦怠感がみられ、身体依存は軽度~中等度と評価される。
  • 精神依存:★★★★★強烈な多幸感と渇望を生じ、反復使用で急速に依存が形成される。再使用率も非常に高く、精神依存は最も強い部類と評価される。
  • 急性リスク:★★★★☆脳出血・心筋梗塞・致死的不整脈・高体温など生命を脅かす急性毒性のエビデンスが十分にあり、高い急性リスクと評価できる。