LSD

LSD

Lysergic acid diethylamide

🌿 主な乱用経路

👅 経口(紙片・タブレット・滴下液)
🧻 舌下吸収(ブロッター紙)

🧠 作用の特徴(薬理作用)

LSD
セロトニン5-HT₂ₐ受容体の刺激
大脳皮質の知覚処理の変容
  • 強い幻覚(視覚・聴覚)
  • 知覚・時間感覚の変容
  • 感情の増幅・不安
  • 交感神経興奮(散瞳・頻脈・血圧上昇)

⚠ 注意点

急性

  • 不安・パニック発作(バッドトリップ)
  • 判断力低下による事故・転落・自傷・他害
  • 混乱・現実検討の低下
  • 頻脈・高体温

慢性

  • HPPD(幻覚剤持続性知覚障害)
  • フラッシュバック(使用後の幻覚の再現)
  • 不安・抑うつなどの精神症状
  • 基礎に精神疾患がある場合の悪化

🔁 依存性

身体依存 ☆☆☆☆☆
  • あさ顕著な身体依存・離脱症状は形成しない
精神依存 ★☆☆☆☆
  • 精神依存は比較的弱い
  • 耐性が急速に形成され連日使用で効果が低下する

🚨 急性リスク

★★☆☆☆
  • 直接の致死的急性毒性は極めてまれ
  • 一方でパニック・判断力低下による事故・転落・自傷など二次的リスクが高い
  • 基礎に精神疾患がある場合は重篤な精神症状を誘発し得る

💡 Take Home Message

LSDは身体依存をほぼ形成せず直接の致死毒性はまれだが、強い幻覚やパニックによる事故・自傷・他害の二次的リスクが高く、HPPDやフラッシュバックなど長期的な知覚・精神障害を残し得る。

📚 主な参考文献

  • World Health Organization (WHO). Hallucinogens 関連レビュー.
  • National Institute on Drug Abuse (NIDA). Hallucinogens Research Report. 最新版.
  • United Nations Office on Drugs and Crime (UNODC). World Drug Report. 最新版.
  • European Union Drugs Agency (EUDA). Hallucinogens 関連資料.

星評価の根拠

  • 身体依存:☆☆☆☆☆LSDは身体的離脱症状を形成せず、身体依存はほぼないと評価される。
  • 精神依存:★☆☆☆☆多幸感や渇望は覚醒剤・オピオイドなどに比べて弱く、耐性が急速に形成されるため連日使用には適さず、精神依存は弱いと評価される。
  • 急性リスク:★★☆☆☆直接の致死毒性はまれだが、パニックや判断力低下による事故・自傷・精神症状などの二次的リスクがあり、軽度~中等度の急性リスクと評価される。