02|「前がん病変」って、がんなの?

Scene 1|前回から:HPV感染の「その先」

画面は、正常な子宮頸部の細胞と、一部に変化が生じた細胞を並べる。
HPVの感染が長く続くと、
子宮頸部の細胞に
変化が起こることがあります。
ナレーション:
「HPVの感染が長く続くと、子宮頸部の細胞に変化が起こることがあります。」
ここでは「HPVに感染すると異形成になる」と言わない。「持続感染」が重要だからだ。

Scene 2|「異形成」って何?

ここでは専門用語を日常語に翻訳する。
画面中央:
「異形成」
細胞に、
通常とは異なる変化がみられる状態
その下に小さく、
子宮頸部では「CIN」という言葉も使われます。
ナレーション:
「こうした細胞の変化について、『異形成』や『CIN』という言葉を聞くことがあります。」
ここはあえて、
異形成=前がん病変
とは表示しない。
従来の分類では軽度異形成≒CIN1、中等度異形成≒CIN2、高度異形成~上皮内癌≒CIN3という対応がある。現在のWHO分類ではLSIL/HSILという二段階分類が採用されている。

Scene 3|「前がん病変」=がん?

ここを今回の中心にする。
画面いっぱいに、
前がん病変 ≠ がん
がんそのものではありません。
背景には、基底膜を越えていない上皮内病変を抽象的に描く程度でよい。
ナレーション:
「『前がん病変』という言葉を聞くと、がんになったように感じるかもしれません。でも、前がん病変は、浸潤したがんそのものではありません。」
「がんになる直前」と説明するのも避けたい。「前がん」という日本語から、不可逆的にがんへ進む状態だと誤解されやすいためだ。

Scene 4|未来は一本道ではない

ここは視覚的に非常に重要だ。
中央に「細胞の変化」を置き、
消退 ← 細胞の変化 → 持続・進行
とする。
がんへの一直線の大きな矢印は描かない。
画面:
すべてが進行するわけではありません。
消退するものもあれば、
残ったり、進行したりするものもあります。
ナレーション:
「こうした変化が、すべてがんへ進むわけでもありません。自然に消退するものもあれば、残ったり、進行したりするものもあります。」
LSILは自然消退が多く、HSILは侵襲がんへの進展リスクがより高いという生物学的な違いがある。つまり「異形成」という一語で全部を同じリスクとして説明しないことが重要になる。

Scene 5|Take Home

画面はかなりシンプルにする。
「前がん病変」= すぐに浸潤がん、ではない。
細胞の変化には、
程度の違いがあります。
下部に小さく、
NEXT|前がん病変と浸潤がん、何が違う?
ナレーション:
「前がん病変が見つかったからといって、すぐに浸潤がんということではありません。では、前がん病変と浸潤がんは、何が違うのでしょうか?」
ただ、より短尺動画らしくするなら、画面の主役はさらに絞って、
前がん病変 ≠ 浸潤がん
では、何が違う?