04|CIN1・2・3って何?

04|CIN1・2・3って何?

この回の中心は、「1・2・3は、がんになるまでのステージ番号ではない」に置くのがよい。CINは Cervical Intraepithelial Neoplasia(子宮頸部上皮内腫瘍)で、CIN1・2・3は主として上皮の厚さのどの程度まで異型細胞がみられるかによる組織学的分類だ。
特に「CIN1→CIN2→CIN3→がん」と一本道の階段として見せないことが重要になる。

Scene 1|検査結果に「CIN1」?

画面:
CIN1、CIN2、CIN3
この数字、
何を表している?
背景に病理結果の紙を抽象化し、「CIN 2」などの文字だけコーラルで強調する。
ナレーション:
「検査結果などで目にする、CIN1、CIN2、CIN3。この数字は何を表しているのでしょうか?」
ここではまだ答えを出さない。

Scene 2|CINとは?

画面:
CIN
Cervical Intraepithelial Neoplasia
子宮頸部上皮内腫瘍
そして、
読み方|シー・アイ・エヌ
ナレーション:
「CINは、Cervical Intraepithelial Neoplasiaの略で、日本語では『子宮頸部上皮内腫瘍』といいます。」
一般向けなら英語を読み上げる必要まではない。
ここで「異形成のことです」と単純化しない方が、02との整合性も取れる。

Scene 3|1・2・3は何が違う?

ここが今回の中心。
子宮頸部の上皮を縦方向の断面として描く。
CIN1
異型細胞がおおむね下1/3
CIN2
異型細胞がおおむね下2/3
CIN3
異型細胞が2/3を超える
という3つの模式図を見せる。
画面の主文は、
違いは、 異型細胞がみられる範囲。
ナレーション:
「CIN1、2、3は、子宮頸部の上皮の厚さのうち、異型細胞がどの程度の範囲にみられるかなどによって分類されます。」
ここは「細胞がどれくらい悪いか」ではなく、上皮内での広がりとして説明した方が正確だ。

Scene 4|「ステージ1・2・3」ではない

一般向けには、ここをかなり強調したい。
画面中央:
CIN1・2・3 ≠ がんのステージ
その下に、
CINは、上皮内病変の分類。
一方、「がんのステージ」は別の概念として離して置く。
Stage I・II・III・IV
→ がんと診断された後の進行度
ナレーション:
「CIN1、2、3は、子宮頸がんのステージ1、2、3という意味ではありません。がんのステージとは別の分類です。」
これは患者が結果を見たときの誤解をかなり減らせるポイントになる。

Scene 5|数字が大きい=必ず進行?

ここで次回の「消退/持続/進行」につなぐ。
画面:
CIN1 → CIN2 → CIN3
必ずこの順番で
進むわけではありません。
階段ではなく、CIN1・2・3を縦に配置しながら、横に「消退」「持続」への小さな分岐を置く。
ナレーション:
「そして、CIN1から2、3へと、必ず順番に進んでいくわけでもありません。自然に消退する病変もあります。」
最後に、
では、その後どうなる?
次回|消退・持続・進行
とする。

Take Home

この回の締めは、
CIN1・2・3は、 がんのステージではない。
上皮内の病変を分類するための数字です。
が最も伝わりやすい。
ただし、医学的にはもう一段注意が必要だ。CIN1/2/3を単純に「異型細胞の高さだけ」で決めると説明するのは教育用の模式化であり、実際の病理診断では細胞学的異型や成熟なども評価する。また現在はWHO分類・LASTなどでLSIL/HSILという二段階分類も重要で、概ねCIN1がLSIL、CIN2/3がHSILに対応する。
そのため動画では「上皮の下1/3、2/3……などを目安に分類」とし、定規で測ればCINが決まるような表現にはしないのがよい。