09|「ASC-US」って何?

09|「ASC-US」って何?

この回は、**「ASC-USは“がん”という結果ではない。一方で、完全にNILMとしてよいとも判断できない細胞変化がみられた結果」**を中心にするとよい。
08「NILM」から自然につながり、さらにASC-USではなぜHPV検査が次の判断に使われるのかまで説明すると、11「HPV陽性って、がんなの?」への伏線にもなる。

Scene 1|結果に「ASC-US」?

画面:
細胞診の結果に 「ASC-US」
これって、がん?
結果票の「ASC-US」だけをコーラルで強調する。
ナレーション:
「細胞診の結果に『ASC-US』と書かれていたら、がんという意味なのでしょうか?」
少し間を置いて、
ASC-US ≠ がん
を出す。

Scene 2|ASC-USとは?

画面:
ASC-US
Atypical Squamous Cells of
Undetermined Significance
意義不明な異型扁平上皮細胞
読み方:
アスカス
ナレーション:
「ASC-USは、『意義不明な異型扁平上皮細胞』という細胞診の判定です。」
一般向けには正式名称を覚えてもらう必要はない。
むしろ、
細胞に、少し気になる変化がある
という意味を大きく見せる。

Scene 3|「意義不明」ってどういうこと?

ここが今回の中心。
前回のNILMと、次回扱うLSILの間にASC-USを配置する。
NILM
ASC-US
LSIL
ただし、一直線の進行図にはしない
画面:
変化はみられる。
でも、
LSILと判定するには十分ではない。
ナレーション:
「ASC-USでは、扁平上皮細胞に通常とは異なる変化がみられますが、LSILと判定するには十分ではありません。」
「正常と異常の中間」「グレーゾーン」とだけ説明するのは避けたい。分かりやすい反面、病変の重症度の中間に位置するという誤解を生みやすいからだ。

Scene 4|ASC-USなら、次は?

ここでHPV検査が登場する。
画面:
ASC-US
高リスクHPVを調べる
HPV陰性 / HPV陽性
その後の対応を判断
ナレーション:
「ASC-USと判定された場合、高リスクHPVが検出されるかを調べ、その後の対応を判断する方法があります。」
ここは日本の検診制度・ガイドラインに合わせて最終的なフローを確認してから、具体的な「陽性ならコルポスコピー」「陰性なら○年後」まで表示する方がよい。
この回ではHPV検査が何のために追加されるのかまでで十分だ。

Scene 5|Take Home

画面はシンプルにする。
ASC-US ≠ がん
細胞に変化はみられるけれど、
LSILとは判定できない。
その下に、
必要に応じてHPV検査などで
次の対応を判断します。
次回:
では、LSIL・HSILって何?
次回|「LSIL」「HSIL」って何?
ナレーション:
「ASC-USは、がんという意味ではありません。細胞に変化がみられるため、必要に応じてHPV検査などを行い、その後の対応を判断します。」

ここは表現を少し修正したい

以前の案にあった、
「はっきり正常ともLSILとも言い切れない」
は、一般向けには分かりやすいが、**「ASC-US=正常とLSILの中間段階」**と受け取られる可能性がある。
より正確には、
扁平上皮細胞に変化がみられるが、LSILと判定するには十分ではない
とした方がよい。
そして最も重要なのは、
ASC-US → LSIL → HSIL → がん
という進行段階として描かないことだ。ASC-US・LSIL・HSILは、まず細胞診で観察された所見を分類するためのカテゴリーである。
 
「ASC-US」って書いてある。
これって、がんなの?
ASC-USは、子宮頸がん検診の細胞診で使われる判定のひとつ。
細胞に少し気になる変化が見られるものの、
前がん病変を疑う変化なのか、まだはっきり判断できない状態を表している。
だから、
ASC-US = がん、ではない。
ASC-US = 前がん病変、と決まったわけでもない。
ASC-USと判定された場合は、高リスクHPV検査などを行い、その結果に応じて次の対応を考えていく。
検診結果に知らない言葉が並んでいると、不安になることもある。
まずは「その言葉が何を意味しているのか」を知るところから。
HPVのこと、知ることから。
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