GH受容体拮抗薬

薬効群名

① 薬効群の概要

  • 成長ホルモン(GH)受容体を遮断して、GHの作用を末梢で抑える薬。
  • 主に先端巨大症の治療に用いる(GH分泌そのものを抑えるというより、肝臓でのIGF-1産生を低下させて症状を改善する)。

② 作用機序

  • GH受容体に結合して受容体の二量体化(シグナル伝達)を阻害し、GH作用をブロックする。
  • 結果としてIGF-1(インスリン様成長因子1)が低下し、先端巨大症の症状・合併症リスクを軽減する。
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重要:治療効果の評価はGHではなくIGF-1で行います。肝機能障害注射部位反応に注意。

③ 代表薬

代表薬(一般名)先発品例特徴
ペグビソマントソマバート® など皮下注。GH受容体を拮抗してIGF-1を低下させる。肝機能モニタが重要。

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 肝機能:AST/ALT上昇など。倦怠感、黄疸、褐色尿などの症状も確認。
  • 注射部位:発赤・腫脹・疼痛・硬結。自己注射の場合は手技とローテーションを確認。
  • 血糖:先端巨大症の改善により糖代謝が変化することがあるため、糖尿病治療中は低血糖/薬剤調整に注意。
  • 症状の推移:頭痛、発汗、手足のしびれ、関節痛、睡眠時無呼吸など、患者の自覚症状・QOLを経時的に確認。
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補足
  • 先端巨大症では「GH分泌抑制(ソマトスタチン受容体作動薬など)」と「GH作用遮断(GH受容体拮抗薬)」を区別すると整理しやすいです。