V2受容体作動薬

薬効群名

① 薬効群の概要

  • V2受容体作動薬は、腎集合管のV2受容体を刺激して水の再吸収を増やす(抗利尿)薬。
  • 代表はデスモプレシン(ADH/バソプレシンのV2選択性を高めた薬)。中枢性尿崩症や夜尿症などで用いる。

② 作用機序

  • 腎集合管のV2受容体刺激 → cAMP↑ → アクアポリン2の発現・細胞膜移行↑
  • 水再吸収↑ → 尿量↓/尿浸透圧↑
⚠️
重要:最大の注意点は水貯留→低Na血症(水中毒)です。 頭痛・悪心・傾眠・意識変容・けいれんなどがあれば重症低Na血症を疑い、飲水量・尿量・Naを確認し、速やかに報告します。

③ 代表薬

代表薬(一般名)先発品例特徴
デスモプレシンデスモプレシン点鼻液/OD錠 などV2選択性が高い。中枢性尿崩症、夜尿症、夜間多尿など。低Na血症に注意。

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 低Na血症/水中毒:頭痛、悪心、倦怠感、傾眠、意識変容、けいれん。飲水制限の指示があれば遵守支援。
  • 入出量:尿量、体重、浮腫、口渇の変化。効果の目安は「尿量↓・口渇↓」。
  • 投与経路:点鼻は手技・使用量、内服は水分摂取量の調整(指示に従う)。
  • 基礎疾患の評価:夜尿・夜間多尿の改善、生活への影響(QOL)を確認。
💡
補足
  • 「V2で水を戻す」=「戻しすぎると低Na」。この1本で整理すると覚えやすいです。