オキシトシン

薬効群名

① 薬効群の概要

  • オキシトシンは下垂体後葉ホルモン。子宮平滑筋を収縮させ、また乳腺の筋上皮細胞を収縮させて射乳(乳汁射出)を促す。
  • 臨床では主に、産科領域で分娩誘発・分娩促進分娩後出血(子宮収縮不全)の予防・治療に用いる注射薬。

② 作用機序

  • オキシトシン受容体(子宮平滑筋など)を刺激 → 細胞内Ca<sup>2+</sup>上昇 → 子宮収縮を増強。
  • 乳腺の筋上皮細胞を収縮させ、射乳反射を促進。
⚠️
重要
  1. 子宮収縮が強すぎると子宮過強収縮→ 胎児低酸素(胎児機能不全)につながる
  1. 高用量・持続投与では水中毒(低Na血症)に注意(オキシトシンはADH様作用を示すことがある)
  1. 投与中は母体(子宮収縮・バイタル)胎児(胎児心拍)をセットで継続評価します

③ 代表薬

代表薬(一般名)先発品例特徴
オキシトシンアトニン-O® など静注/点滴で用量調整。分娩誘発・促進、分娩後出血の予防/治療。

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 子宮収縮:陣痛間隔・持続時間・強さ(過強収縮の有無)。
  • 胎児心拍モニタ:遅発一過性徐脈、変動一過性徐脈など胎児機能不全の兆候。
  • 母体の状態:血圧・脈拍・疼痛・出血量、子宮復古、意識状態。
  • 水中毒/低Na血症:頭痛、悪心、傾眠、けいれん等。輸液量・電解質・尿量の確認(プロトコルに従う)。
  • 投与管理:ポンプ設定、用量漸増/漸減、投与中止の判断(医師指示・施設手順に従い、異常時は速やかに報告)。
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補足
  • 「子宮を収縮させる薬」なので、母体の子宮収縮胎児の状態を同時に見るのがポイントです。