オキシトシン
- オキシトシンは下垂体後葉ホルモン。子宮平滑筋を収縮させ、また乳腺の筋上皮細胞を収縮させて射乳(乳汁射出)を促す。
- 臨床では主に、産科領域で分娩誘発・分娩促進、分娩後出血(子宮収縮不全)の予防・治療に用いる注射薬。
- オキシトシン受容体(子宮平滑筋など)を刺激 → 細胞内Ca<sup>2+</sup>上昇 → 子宮収縮を増強。
- 乳腺の筋上皮細胞を収縮させ、射乳反射を促進。
重要:
- 子宮収縮が強すぎると子宮過強収縮→ 胎児低酸素(胎児機能不全)につながる
- 高用量・持続投与では水中毒(低Na血症)に注意(オキシトシンはADH様作用を示すことがある)
- 投与中は母体(子宮収縮・バイタル)と胎児(胎児心拍)をセットで継続評価します
| 代表薬(一般名) | 先発品例 | 特徴 |
|---|---|---|
| オキシトシン | アトニン-O® など | 静注/点滴で用量調整。分娩誘発・促進、分娩後出血の予防/治療。 |
- 子宮収縮:陣痛間隔・持続時間・強さ(過強収縮の有無)。
- 胎児心拍モニタ:遅発一過性徐脈、変動一過性徐脈など胎児機能不全の兆候。
- 母体の状態:血圧・脈拍・疼痛・出血量、子宮復古、意識状態。
- 水中毒/低Na血症:頭痛、悪心、傾眠、けいれん等。輸液量・電解質・尿量の確認(プロトコルに従う)。
- 投与管理:ポンプ設定、用量漸増/漸減、投与中止の判断(医師指示・施設手順に従い、異常時は速やかに報告)。
補足
- 「子宮を収縮させる薬」なので、母体の子宮収縮と胎児の状態を同時に見るのがポイントです。