05

05 全体設計

項目内容
テーマ呼吸器薬・吸入療法・アナフィラキシー
分類A+B
対応領域19~23・50
事前授業呼吸生理と吸入デバイス、約15~20分
対面授業座学35分+整理演習15分+症例35分+確認5分
小テスト8~10分、10点
中心症例吸入手技不良による増悪/アナフィラキシー初期対応
喘息では成人・思春期患者にICSを含む治療を行うこと、COPDでは気管支拡張薬と吸入指導が重要であることを基本にする。GINA 2026、日本呼吸器学会 COPDガイドライン2026

事前授業

到達目標

  1. 喘息とCOPDの基本的な違いを説明できる
  1. 気管支拡張薬と抗炎症薬を区別できる
  1. pMDI、DPI、SMI、ネブライザーの特徴を説明できる
  1. 咳・痰が気道防御に関係することを説明できる
  1. アナフィラキシーの主要徴候を挙げられる

スライド構成

Slideタイトル中心内容
1呼吸器薬・吸入療法・アナフィラキシー気道・炎症・投与方法から薬を考える
2到達目標呼吸器薬と吸入デバイスの基本
3呼吸の基本換気、肺胞、ガス交換
4気道が狭くなる三つの要因平滑筋収縮、炎症・浮腫、分泌物
5喘息とCOPD変動性のある気流制限と持続性気流制限
6呼吸器薬の三方向気管支拡張、抗炎症、喀痰調整
7β₂刺激薬気管支平滑筋弛緩
8抗コリン薬ムスカリン受容体遮断、気管支拡張
9吸入ステロイド薬気道炎症抑制
10短時間作用型と長時間作用型SABA・LABA、SAMA・LAMA
11吸入薬を使う理由気道へ直接届ける
12pMDI噴霧と吸気の同調が必要
13DPI吸気流によって粉末を吸入する
14SMI・ネブライザーゆっくりした霧状噴霧/霧化した薬液
15吸入手技の共通確認準備、呼気、吸入、息止め、後処置
16咳と痰気道防御としての役割
17酸素療法酸素は投与量と目標を確認する治療
18アナフィラキシー皮膚、呼吸、循環、消化器症状
19アドレナリン血管収縮、心機能・気管支への作用
20まとめ作用点と投与方法の両方を見る

呼吸器薬の地図

気管支を広げる

薬効群主な作用
β₂刺激薬β₂受容体刺激による気管支平滑筋弛緩
抗コリン薬ムスカリン受容体遮断による気管支収縮抑制
テオフィリン気管支拡張など。血中濃度や相互作用に注意

炎症を抑える

薬効群主な役割
吸入ステロイド薬気道炎症を抑える
全身性ステロイド薬重い増悪などで使用
ロイコトリエン受容体拮抗薬ロイコトリエン作用を抑える
生物学的製剤重症喘息などで特定の炎症経路を標的とする

咳・痰へ作用する

薬効群主な目的
鎮咳薬咳反射を抑える
去痰薬・喀痰調整薬痰を排出しやすくする
湿性咳嗽では、咳を単純に止めればよいとは限らない。原因疾患、痰の量・性状、排痰能力を確認する。日本呼吸器学会 咳嗽・喀痰の診療ガイドライン第2版2025
 

事前学習・学習到達度の確認試験(05:呼吸器薬・吸入療法・アナフィラキシー)

  • 時間:8〜10分
  • 配点:10点(各1点)
  • 形式:選択 8問+短答 2問

【選択問題】各1点(1〜8)

Q1. 喘息の長期管理で中心となる「抗炎症薬」はどれか。
A. SABA B. ICS C. LAMA D. テオフィリン
Q2. COPDで特に重要なのはどれか(最も適切)。
A. すべての患者でICSが第一選択
B. 気管支拡張薬の使用と吸入指導
C. 抗菌薬の長期内服
D. 鎮咳薬で咳を止めることが基本
Q3. β₂刺激薬の主作用として正しいものはどれか。
A. 気管支平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張する
B. 気道粘膜の炎症を抑える
C. 血小板凝集を抑える
D. ヒスタミン受容体を遮断する
Q4. 抗コリン薬(SAMA/LAMA)の作用機序として正しいものはどれか。
A. β₂受容体刺激
B. ムスカリン受容体遮断
C. ロイコトリエン受容体遮断
D. ACE阻害
Q5. pMDIの特徴として正しいものはどれか。
A. 吸気流量の強さで薬剤が肺に入る
B. 噴霧と吸気の同調が重要
C. 薬液を霧化して吸入する
D. 粉末薬を吸気で吸い込む
Q6. DPIの特徴として正しいものはどれか。
A. ゆっくり長く吸うほどよい(強い吸気は不要)
B. 噴霧と吸気の同調が最重要
C. 吸気の勢い(吸気流)を利用して粉末を吸入する
D. 薬液を霧化して吸入する
Q7. 吸入手技の共通確認として正しいものはどれか。
A. 吸入前に十分に呼気→吸入→息止め→(必要に応じ)うがい等の後処置
B. 吸入前に息止め→吸入→すぐ呼気
C. 吸入後は、どの吸入薬でもうがいは不要
D. 吸入は鼻から行う
Q8. アナフィラキシーで最優先で投与を検討する薬剤はどれか。
A. 抗ヒスタミン薬
B. ステロイド
C. アドレナリン
D. 解熱鎮痛薬

【短答】各1点(9〜10)

Q9. アナフィラキシーの主要徴候を「領域」で3つ挙げよ。
(例:皮膚、呼吸、循環、消化器 など)
Q10. 喘息とCOPDの違いを「気流制限」の観点で1文で述べよ。
(ヒント:「変動性」/「持続性」)

解答・超要点解説(教員用)

  1. B(ICS):喘息は「炎症」が本体→抗炎症(ICS)が軸。
  1. B:COPDは気管支拡張薬+吸入指導が重要。
  1. A:β₂刺激→気管支平滑筋弛緩→気管支拡張。
  1. B:ムスカリン受容体遮断→気管支収縮を抑える。
  1. B:pMDI=噴霧と吸気のタイミング(同調)がカギ。
  1. C:DPI=吸気流で粉末を吸い込む(勢いが必要)。
  1. A:呼気→吸入→息止め、(特にICSは)後処置で口腔ケア。
  1. C(アドレナリン):初期対応の第一選択。
  1. 皮膚・呼吸・循環(+消化器も可)※3領域書ければ1点。
  1. 例)喘息は変動性のある気流制限、COPDは持続性の気流制限。
必要なら、この「05」の内容に合わせて
  • 学生配布用(解説なし)版
  • 教員用(解説あり)版
  • Googleフォーム用の設問形式(選択肢の並び・採点設定) まで整形します。
「小テストは 呼吸器薬+吸入デバイス中心 にしますか? それとも アナフィラキシー比重を上げる(例:2問→3〜4問)ほうが良いですか?」