02

02 全体設計

項目内容
テーマ薬物動態・副作用・安全な与薬
分類C+A
事前授業短い用語確認、約10~12分
対面授業座学45分+整理演習20分+症例20分+確認5分
小テスト8~10分、10点
中心課題ADMEから患者差・副作用を予測し、安全な与薬につなげる

事前授業

事前授業では、用語の意味だけを確認する。患者背景による変化や安全な与薬の判断は、対面授業で扱う。

到達目標

  1. 吸収・分布・代謝・排泄を説明できる
  1. 半減期と初回通過効果の意味を説明できる
  1. 投与経路による違いを挙げられる
  1. 副作用、相互作用、禁忌の意味を区別できる

スライド構成

Slide 1|タイトル

02 薬物動態・副作用・安全な与薬
サブタイトル:
薬は体内をどう動き、なぜ患者によって効き方が変わるのか

Slide 2|01との違い

01 薬力学
薬が作用点で何をするか
02 薬物動態
体が薬をどのように処理するか

Slide 3|ADMEの全体像

投与
↓
吸収:Absorption
↓
分布:Distribution
↓
代謝:Metabolism
↓
排泄:Excretion

Slide 4|吸収

投与された薬が血液中へ移動する過程
吸収に影響するもの:
  • 投与経路
  • 剤形
  • 消化管の状態
  • 食事
  • 他の薬

Slide 5|初回通過効果

経口投与
↓
消化管から吸収
↓
門脈
↓
肝臓で一部代謝
↓
全身循環
経口投与された量のすべてが、そのまま全身循環へ到達するわけではない。

Slide 6|分布

血液中の薬が組織や臓器へ移動する過程
影響するもの:
  • 臓器血流
  • 脂溶性
  • 血漿タンパク結合
  • 体水分量・体脂肪量
  • 血液脳関門

Slide 7|代謝

薬を体外へ排泄しやすい形などに変化させる過程
  • 主に肝臓が関与する
  • 薬理作用が弱くなる場合がある
  • 活性代謝物が作られる場合もある
  • 他の薬によって代謝が阻害・誘導されることがある

Slide 8|排泄

薬や代謝物が体外へ出される過程
  • 主に腎臓から尿中へ排泄
  • 胆汁、便、呼気などから排泄される薬もある
  • 腎機能が低下すると蓄積する薬がある

Slide 9|半減期

血中薬物濃度が半分になるまでの時間
半減期は、次に関係する。
  • 投与間隔
  • 効果の持続
  • 体内から薬が減る速さ
  • 反復投与による蓄積

Slide 10|投与経路

投与経路基本的な特徴
経口簡便だが吸収・初回通過効果の影響を受ける
静脈内直接血液中へ入り、作用発現が速い
筋肉内・皮下組織から徐々に吸収される
吸入主に気道・肺へ作用させる
経皮皮膚から持続的に吸収させる
舌下・直腸経口投与とは吸収経路が異なる

Slide 11|副作用・相互作用・禁忌

用語基本的な意味
副作用薬との因果関係が考えられる有害な反応
相互作用薬、食品などの組み合わせで作用が変化すること
禁忌使用による危険性が高く、使用してはならない条件
有害事象薬との因果関係を問わず、使用中に生じた好ましくない出来事

Slide 12|事前学習のまとめ

  1. 薬は吸収・分布・代謝・排泄される
  1. 腎機能や肝機能によって薬の体内動態は変わる
  1. 投与経路と剤形によって作用発現が変わる
  1. 併用薬によって薬の作用が強くなったり弱くなったりする
  1. 安全な与薬には患者背景の確認が必要になる
最後に問いを残す。
同じ量の薬を投与しても、高齢者や腎機能低下患者ではなぜ作用が強くなることがあるのか。