03 循環器①
問8|症例記述
心不全患者で利尿薬を増量した後、呼吸困難は改善したが、立位時のふらつきが出現した。
追加で確認する項目を二つ挙げ、それぞれの理由を書け。
解答・解説
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | B | 血圧は、おおむね心拍出量と末梢血管抵抗の積で考える。 |
| 2 | A | ARBはAT₁受容体を遮断し、Ang IIによる血管収縮やアルドステロン分泌などを抑える。 |
| 3 | C | Ca拮抗薬による細動脈拡張で毛細血管内圧が上昇し、末梢性浮腫が生じることがある。浮腫だけで心不全とは判断できない。 |
| 4 | A | 短期間の体重増加、浮腫、夜間呼吸困難は、Na・水貯留によるうっ血を示唆する。 |
| 5 | A | ループ利尿薬はNa・水排泄を増やし、肺うっ血や末梢浮腫を改善する。 |
| 6 | B | 急激な体重減少、低血圧、ふらつき、Cr上昇、低K血症は、過度の利尿を示唆する。 |
問7の解答例
心不全ではNaと水が貯留すると体液量が増加し、短期間で体重が増えるため、毎日の体重測定によってうっ血の悪化を早期に把握できる。
採点基準:2点
- 体重変化と体液量を関連づけている:1点
- 心不全悪化・うっ血の把握に結びつけている:1点
問8の解答例
- 臥位・立位の血圧:利尿による循環血液量減少と起立時血圧低下を確認するため
- 体重:短期間に体液量が減りすぎていないか確認するため
- 尿量:利尿効果と体液排泄の程度を確認するため
- Cr・eGFR:循環血液量減少に伴う腎機能悪化を確認するため
- Na・K:利尿薬による電解質異常を確認するため
採点基準:2点
- 適切な観察項目を二つ挙げている:1点
- 薬理作用や体液量変化と関連づけている:1点
単なる「血圧、体重、採血」の列挙だけでなく、なぜ確認するのかを説明できているかを評価する。