04 循環器②

04 振り返り小テスト

虚血・不整脈・血栓・ショックと循環治療

問1|虚血性心疾患治療薬

ニトログリセリンとアスピリンの主な目的の組み合わせとして、正しいものを一つ選べ。
A.どちらも心拍数を低下させる
B.どちらも形成された血栓を溶解する
C.ニトログリセリンは心負荷を軽減し、アスピリンは血小板凝集を抑える
D.ニトログリセリンは血小板凝集を抑え、アスピリンは冠血管を拡張する

問2|硝酸薬使用後の変化

狭心症患者がニトログリセリンを使用した後、胸痛は改善したが、頭痛と立位時のふらつきが出現した。最も考えられるものを一つ選べ。
A.血管拡張による血圧低下
B.血小板数の減少
C.心筋収縮力の過度な増加
D.凝固因子の活性化

問3|不整脈治療

心房細動でビソプロロールを服用している患者に、脈拍46回/分とふらつきが認められた。最も適切な考え方を一つ選べ。
A.心拍数が十分に低下しているため、問題はない
B.薬の作用による過度の徐脈を考える
C.抗凝固作用が不足している
D.血小板凝集が亢進している

問4|抗不整脈薬の特徴

抗不整脈薬について、正しいものを一つ選べ。
A.すべての抗不整脈薬は心拍数を増加させる
B.不整脈を治療する薬が、新たな不整脈を起こすことがある
C.抗不整脈薬では心電図を確認する必要がない
D.抗不整脈薬は血栓を直接溶解する

問5|抗血栓療法

心房細動で抗凝固薬を服用している患者に、黒色便とHb低下が認められた。最も優先して考えるものを一つ選べ。
A.心房細動の改善
B.消化管出血
C.末梢血管抵抗の上昇
D.心筋酸素需要の低下

問6|循環作動薬

ノルアドレナリンとドブタミンの主な作用の組み合わせとして、正しいものを一つ選べ。
A.ノルアドレナリンは主に血管収縮、ドブタミンは主に心収縮力増強
B.ノルアドレナリンは主に利尿、ドブタミンは主に血小板凝集抑制
C.ノルアドレナリンは主に心拍数低下、ドブタミンは主に血管拡張のみ
D.どちらも主に凝固因子を抑制する

問7|記述問題

ショック患者で、循環作動薬の投与後に血圧が上昇しても、尿量と意識状態を確認する必要があるのはなぜか。

問8|症例記述

ノルアドレナリン投与中の患者に、頻脈と四肢末端の冷感が出現した。
確認すべき項目を二つ挙げ、それぞれの理由を書け。

解答・解説

問題正解解説
1Cニトログリセリンは心負荷を軽減して胸痛を改善する。アスピリンは血小板凝集を抑え、血栓形成を防ぐ。
2Aニトログリセリンによる血管拡張で血圧が低下し、頭痛やふらつきが生じることがある。
3Bβ遮断薬による過度の心拍数低下で、心拍出量と脳血流が低下している可能性がある。
4B抗不整脈薬は刺激生成や興奮伝導に作用するため、徐脈、QT延長、新たな不整脈などを起こす可能性がある。
5B黒色便とHb低下は消化管出血を示唆する。抗凝固薬との関連も評価する。
6Aノルアドレナリンは主に血管抵抗を高め、ドブタミンは主に心収縮力を高める。

問7の解答例

血圧が上昇しても、腎臓や脳などの重要臓器への血流が十分に回復したとは限らない。尿量は腎灌流、意識状態は脳灌流を評価する手掛かりになるため、血圧と合わせて確認する。

採点基準:2点

  • 血圧上昇と臓器灌流改善は同じではないと説明している:1点
  • 尿量・意識状態と腎・脳灌流を関連づけている:1点

問8の解答例

  • 心電図・心拍数:循環作動薬による頻脈や不整脈を確認するため
  • 血圧・平均動脈圧:昇圧効果と過度な血管収縮を確認するため
  • 皮膚色・毛細血管再充満・末梢温:末梢循環や末梢虚血を確認するため
  • 尿量:腎血流が維持されているか確認するため
  • 意識状態:脳血流が維持されているか確認するため
  • 投与部位:血管外漏出による組織障害を確認するため
  • 乳酸値:組織灌流不全の改善・悪化を評価するため

採点基準:2点

  • 適切な確認項目を二つ挙げている:1点
  • 循環作動薬の作用や臓器灌流と関連づけている:1点
評価では、観察項目を列挙するだけでなく、「その薬によって何が変わり得るため確認するのか」を説明できているかを重視する。