08
3.授業スライド構成
事前授業がないため、対面スライドは28枚前後を想定する。
| No. | タイトル | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | タイトル | 内分泌の基本 |
| 2 | 学習目標 | ホルモン軸から薬を理解する |
| 3 | 内分泌系とは | 血流を介して標的細胞へ情報を伝える |
| 4 | 内分泌が難しく見える理由 | ホルモン名ではなく上下関係が重要 |
| 5 | 基本のホルモン軸 | 視床下部―下垂体―標的臓器 |
| 6 | 負のフィードバック | 末梢ホルモンが上流を抑制する |
| 7 | 原発性と中枢性 | 標的臓器障害か、視床下部・下垂体障害か |
| 8 | 下垂体前葉と後葉 | 産生・貯蔵・分泌の違い |
| 9 | 下垂体前葉ホルモン | TSH、ACTH、GH、PRL、LH、FSH |
| 10 | 成長ホルモン | GH―IGF-1軸 |
| 11 | GH過剰・不足 | 先端巨大症、GH分泌不全 |
| 12 | プロラクチン | ドパミンによる抑制 |
| 13 | LH・FSH | 性腺機能との関係 |
| 14 | ADHはどこで作られるか | 視床下部で産生、下垂体後葉から分泌 |
| 15 | ADHの作用 | V₂受容体、集合管、アクアポリン2 |
| 16 | ADH不足 | 中枢性尿崩症、多尿、高Na血症方向 |
| 17 | ADH過剰 | SIADH、水貯留、低Na血症方向 |
| 18 | ADH関連薬 | デスモプレシン、V₂受容体拮抗薬 |
| 19 | 甲状腺ホルモン軸 | TRH―TSH―T₃・T₄ |
| 20 | 甲状腺機能低下症 | 不足をレボチロキシンで補充 |
| 21 | 甲状腺機能亢進症 | ホルモン合成・分泌を抑える |
| 22 | 抗甲状腺薬 | 無顆粒球症、肝障害 |
| 23 | 副腎皮質ホルモン | コルチゾール、アルドステロン |
| 24 | 副腎髄質ホルモン | アドレナリン、ノルアドレナリン |
| 25 | 副腎機能の不足・過剰 | 副腎不全、Cushing症候群など |
| 26 | ステロイド薬の作用 | 抗炎症・免疫抑制・ホルモン補充 |
| 27 | ステロイド薬の全身副作用 | 感染、高血糖、骨粗鬆症、精神症状など |
| 28 | HPA軸抑制と急な中止 | ACTH低下、内因性コルチゾール低下 |
| 29 | まとめ | 過剰・不足・補充・抑制で整理する |
10.症例|ステロイド薬の急な中止
68歳女性。自己免疫疾患のため、プレドニゾロン20mg/日を約2か月服用していた。症状が改善したため、「もう治った」と考えて自分で服用を中止した。数日後から強い倦怠感、食欲不振、悪心が出現した。血圧88/54 mmHg、血清Na 128 mEq/L、血糖62 mg/dL。
Q1|何が起きている可能性があるか
外因性ステロイドによるHPA軸抑制を背景とした、副腎皮質機能低下を考える。
Q2|なぜ急に中止すると危険なのか
外因性ステロイド
↓
CRH・ACTH分泌抑制
↓
副腎皮質からのコルチゾール産生低下
↓
薬を急に中止
↓
必要なコルチゾールを確保できない
↓
低血圧、低血糖、低Na血症など
Q3|確認することは何か
- ステロイド薬の種類
- 用量
- 使用期間
- 最終服用時刻
- 自己中止・飲み忘れ
- 血圧、脈拍、意識
- 血糖
- Na、K
- 嘔吐・下痢
- 発熱・感染
- 手術、外傷などの身体的ストレス
Q4|看護師として重要な対応は何か
- 急変として速やかに報告する
- 循環・意識・血糖を継続評価する
- ステロイドを自己判断で中止しないよう指導する
- 発熱、嘔吐、手術などのストレス時の対応を確認する
- ステロイド治療中であることを他の医療者に伝えられるよう支援する