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1.事前学習
所要時間は15~20分、スライド20枚前後を想定する。
到達目標
事前学習後、学生が次のことを説明できる状態を目指す。
- 病原体を細菌・ウイルス・真菌・寄生虫に分類できる
- 抗菌薬と抗ウイルス薬などの違いを説明できる
- 経験的治療と標的治療の違いを説明できる
- 培養検体を採取する目的を説明できる
- 抗菌薬適正使用とAMRの基本を説明できる
事前学習スライド構成
| No. | スライド | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | タイトル | 感染症治療と抗菌薬適正使用 |
| 2 | 学習目標 | 病原体・検体・治療・評価のつながりを理解する |
| 3 | 感染症成立の3要素 | 病原体、感染部位、患者の防御機能 |
| 4 | 病原体の分類 | 細菌・ウイルス・真菌・寄生虫 |
| 5 | 感染と保菌 | 病原体の存在だけでは治療対象とは限らない |
| 6 | 感染症を考える入口 | どこで、何が、どの程度の感染を起こしているか |
| 7 | 感染経路と感染対策 | 標準予防策と感染経路別予防策 |
| 8 | 培養検査の目的 | 原因微生物と薬剤感受性を調べる |
| 9 | 検体採取の原則 | 適切な部位・方法・量・タイミング |
| 10 | 抗菌薬の作用点 | 細胞壁、タンパク質合成、核酸合成、葉酸代謝 |
| 11 | 細胞壁合成阻害薬 | βラクタム系、グリコペプチド系 |
| 12 | タンパク質合成阻害薬 | マクロライド系、アミノグリコシド系など |
| 13 | 広域薬と狭域薬 | 抗菌スペクトルの違い |
| 14 | 経験的治療 | 原因菌確定前に感染部位などから選択 |
| 15 | 標的治療 | 培養・感受性結果に基づいて治療を絞る |
| 16 | AMR | 薬剤耐性が生じる仕組みと影響 |
| 17 | 抗菌薬適正使用 | 適応、薬剤、用量、経路、期間を適切にする |
| 18 | 腎機能と抗菌薬 | 腎排泄型薬剤の蓄積と副作用 |
| 19 | 抗菌薬以外の治療薬 | 抗結核薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬 |
| 20 | ワクチン | 能動免疫による感染・重症化予防 |
| 21 | まとめ | 病原体・検体・薬・患者観察をつなげる |
強調したい誤解
- 抗菌薬はウイルスには効かない
- 広域抗菌薬は「強い薬」という意味ではない
- 培養陽性だけで感染症とは判断できない
- 耐性を獲得するのは患者ではなく微生物である
- 発熱やCRPだけでは治療効果を判断できない
- 検体は可能なら抗菌薬投与前に採取するが、重症患者の治療開始を不当に遅らせない