サイアザイド系
サイアザイド系利尿薬は、遠位尿細管でNa再吸収を抑えて利尿作用を示し、循環血漿量を減らして降圧する薬効群です。
一方で、電解質異常(低Na・低K)や脱水に注意が必要です。
患者に起こりうる電解質異常(低Na/低K)と脱水で整理するのが実務的です。
- 代表薬:トリクロルメチアジド、インダパミド など
- 特徴:頻尿・口渇が出やすい。高齢者では低Na血症が問題になりやすい
- 最重要リスク:低Na血症(倦怠感、ふらつき、混乱/意識変化)
- 次に重要:低K血症(筋力低下、不整脈を疑う症状)、脱水
- 高齢者での注意:口渇が乏しくても脱水・低Naが進むことがある(転倒やせん妄の原因にも)
- 腎機能/肝機能:腎機能低下では効果・副作用バランスが変わる(Na/K/Crをみる)
- 相互作用(併用注意):他の利尿薬、降圧薬、下痢・嘔吐を起こす状況(全身状態)など
- 開始後:頻尿、口渇、体重、血圧
- 増量時:電解質(Na/K)、脱水
- 脱水時(下痢・嘔吐・発熱・食事摂取不良):低Na/低Kが顕在化しやすい
- 長期使用時:定期的にNa/K/腎機能を確認
- 高齢者:夜間尿→転倒、低Na→混乱/ふらつき、を早めに拾う
- Evidence Library:高齢者の医薬品適正使用(総論/各論)など