Liu J, et al. Sci Rep. 2017. PMCID: PMC5460243
SGLT2阻害薬:尿路感染は「明らかに増える」とは言えない
ここは誤解されやすい。
SGLT2阻害薬では尿糖が増えるので、
「尿路感染症が増える」
と思われやすいが、RCTのメタ解析では必ずしもそうではない。
2017年の77 RCT、50,820人を対象にしたメタ解析では、
尿路感染症
- SGLT2阻害薬:2,526 / 29,086
- 対照:1,278 / 14,940
RR 1.0595% CI 0.98–1.12
で、有意な増加は認めなかった。
したがって、
「SGLT2阻害薬では尿路感染症が明確に増える」
と教えるのは正確ではない。
性器感染はかなり明瞭に増える
同じメタ解析では性器感染症は、
RR 3.3095% CI 2.74–3.99
と約3倍になっている。
別の大規模安全性メタ解析でも、
genital infection:RR 3.75
だった。
つまりSGLT2阻害薬では、
尿路感染症よりも、外陰部・性器真菌感染の方がエビデンスが明瞭
という整理が正しい。
看護観察では、
- 排尿時痛
- 頻尿
- 尿混濁
だけではなく、
- 外陰部のかゆみ
- 発赤
- 帯下の変化
- 不快感
なども確認対象になる。