糖尿病治療薬×食事

🍽 食事

観察すること

  • 食事摂取量
  • 食事時間
  • 欠食
  • 炭水化物摂取量
  • 悪心・嘔吐
  • 食欲
  • 水分摂取
  • 体重変化
  • 薬剤の投与・服用タイミング

インスリン・SU薬・グリニド薬

特に重要なのは、
薬が効いているのに食事が入らない
という状況である。
  • 食事摂取量低下
  • 欠食
  • 嘔吐
  • 検査・手術による絶食
などでは低血糖リスクを考える。

看護の視点

「いつもの薬だから」ではなく、「今日の食事量で同じ治療をしてよい状態か」を考える。

メトホルミン

開始・増量時には、
  • 悪心
  • 下痢
  • 腹部不快感
などの消化器症状がみられることがある。
長期使用ではビタミンB12低下との関連がある。
RCTでは、4.3年間のメトホルミン使用によりビタミンB12欠乏の絶対リスクがプラセボより7.2ポイント高かった。
DPP/DPPOSでも、使用年数が長いほどB12欠乏リスクが上昇していた。

GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬

  • 悪心
  • 嘔吐
  • 食欲低下
  • 早期満腹感
  • 下痢
  • 便秘
などを確認する。
GLP-1受容体作動薬では、RCTをまとめた研究で悪心・嘔吐・下痢が増加し、用量との関連も報告されている。

看護の視点

体重が減ったことだけを「効果」と評価せず、食べられなくなっていないかを見る。

SGLT2阻害薬

過度な糖質制限、食事摂取不良、絶食などは、ケトアシドーシスのリスクとなる。

看護の視点

「血糖がそれほど高くないからDKAではない」と判断しない。
SGLT2阻害薬関連DKAでは、血糖が著明に上昇しない場合がある。
 
 

食事

食事量の変化と薬剤の組み合わせを見る
という観察軸にするとよい。
例えば、
状況特に確認する薬
「最近食欲がない」SU・インスリン
「今日は半分しか食べていない」食事時インスリン・SU
「嘔吐して食べられない」インスリン、SU、メトホルミン、SGLT2阻害薬
「GLP-1開始後、食事量がかなり減った」GLP-1+SU/インスリン併用
「SGLT2開始後、甘いものが増えた」摂取量・食行動の変化
「食事量低下+脱水」SGLT2・メトホルミン
特に面白いのは、薬剤自体が食事量を変え、その結果として併用薬の安全性まで変えることである。