Whitmer RA, et al. JAMA. 2009. PMID: 19366776
重症低血糖と認知症
このテーマではまずこの研究が重要だ。
Whitmer RA, et al. Hypoglycemic episodes and risk of dementia in older patients with type 2 diabetes mellitus. JAMA. 2009.
高齢2型糖尿病患者を追跡した大規模コホート研究で、重症低血糖の回数とその後の認知症発症を調べている。
低血糖を経験していない人と比較した認知症リスクは、
| 重症低血糖 | 認知症HR |
|---|---|
| 0回 | 1.00 |
| 1回 | 1.26 |
| 2回 | 1.80 |
| 3回以上 | 1.94 |
だった。
つまり、重症低血糖の回数が増えるほど認知症リスクが段階的に増加していた。
この研究は非常に使いやすい。
重症低血糖を繰り返すほど、将来の認知症との関連が強くなる
という定量的なデータだからだ。
ただし観察研究なので、
低血糖が認知症を直接引き起こした
と断定することはできない。