アンドロゲン

アンドロゲン(androgens)まとめ

1) 特徴(何をするホルモン?)

  • 男性化作用:外性器・二次性徴(声変わり、体毛、筋肉量増加など)に関与
  • 蛋白同化作用(アナボリック作用):筋肉・骨量の維持に関与
  • 性機能・生殖:性欲、精子形成(間接的に支持)に関与
  • 女性でも重要:副腎や卵巣由来のアンドロゲンが、性欲・骨量・体毛などに関与(過剰だと多毛やニキビの原因にも)

2) 分泌(どこから出る?)

  • 精巣(ライディッヒ細胞):主に テストステロン
    • LH刺激で産生が増える
  • 副腎皮質(網状層):主に DHEA/DHEA-S/アンドロステンジオン
    • ACTHの影響を受ける
  • 卵巣(莢膜細胞):アンドロステンジオン/テストステロン(量は精巣より少ない)
    • LH刺激で産生が増える

3) 種類(代表的なアンドロゲン)

  • テストステロン(T)
    • 血中で最も中心となるアンドロゲン
  • ジヒドロテストステロン(DHT)
    • テストステロンから変換される“より強力な”アンドロゲン
    • 前立腺・皮膚・毛包などで作用が強い
  • アンドロステンジオン
    • テストステロンやエストロゲンの前駆体
  • DHEA/DHEA-S(デヒドロエピアンドロステロン)
    • 主に副腎由来の前駆体(末梢で性ホルモンへ変換され得る)

4) 合成経路(ざっくり全体像)

コレステロールからステロイドホルモンが作られます。
コレステロール →(側鎖切断:CYP11A1) プレグネノロン → 17α水酸化(CYP17) → DHEA → アンドロステンジオン →(17β-HSD) テストステロン →(5α還元酵素) DHT
※「テストステロン → DHT」は**末梢組織(前立腺・皮膚・毛包など)**での変換が重要です。

5) 覚え方(臨床に直結するポイント)

  • LH → ライディッヒ(精巣)→ テストステロン
  • FSH → 顆粒膜細胞(卵巣)→ アロマターゼ↑ → エストロゲン産生
  • 5α還元酵素が強い部位(前立腺・毛包)では DHTが主役
    • 例:前立腺肥大/AGA などはDHTの関与が大きい

6) 関連疾患(超要点)

  • 過剰(女性):多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など → 多毛、ニキビ、月経異常
  • 不足(男性):性腺機能低下症/LOH症候群 → 性欲低下、筋力低下、骨密度低下 など