グリセロール

成分名:グリセロール(濃グリセリン)

商品名:グリセオール注

剤形:注射剤(点滴静注)

成分名:グリセロール(濃グリセリン)

注射剤

  • グリセオール注
    • 静脈内点滴
    • 200mL、300mL、500mL製剤
    • 濃グリセリン+果糖+塩化ナトリウムを含む高浸透圧製剤

使用時の注意

⚠️ 特徴
  • 浸透圧性脱水作用により、脳組織・眼内組織の水分を血管内へ移動させる。
  • 頭蓋内圧亢進・脳浮腫、眼内圧上昇に対して、短期間の点滴で使用する。
  • 製剤中に果糖と塩化ナトリウムを含むため、血糖・血清Na・水分バランスに注意する。

🚫 注意すべき状況
  • 禁忌:先天性のグリセリン・果糖代謝異常症、成人発症Ⅱ型シトルリン血症。
  • 腎障害では水分・塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすい。
  • 心臓・循環器系機能障害では循環血液量の増加により心臓へ負担がかかる。
  • 糖尿病では非ケトン性高浸透圧性高血糖に注意する。
  • 尿崩症・高齢者では水分・電解質異常に注意する。

💊 薬理作用
  • 高浸透圧により血管内に水分を引き込み、脳水分量を減少させる。
  • 脳浮腫を軽減し、頭蓋内圧を下降させる。
  • 眼内でも浸透圧差による脱水作用などにより眼内圧を下降させる。

📦 保管
  • 室温保存。
  • 有効期間は製品の包装・添付文書で確認する。
🩺

看護師向け:観察事項

❤️ 投与後の観察事項
  • 意識レベル、瞳孔、麻痺、頭痛、嘔吐など脳圧亢進症状の変化。
  • 眼痛、視覚異常など眼内圧に関連する症状。
  • 尿量、入出量、体重、口渇、皮膚・粘膜の乾燥など水分バランス。
  • 血圧・脈拍、浮腫、呼吸困難など循環血液量増加の徴候。
  • 血清Na・K、血糖、腎機能、酸塩基平衡の変化。

💉 投与時の確認
  • 処方された投与量・投与速度・投与時間を確認する。
  • 静脈路の漏れ、腫脹、疼痛など投与部位を観察する。
  • 腎機能、心機能、血糖、血清Na・K、尿量を投与前後で確認する。
  • 急速な水分移動による循環動態の変化に注意する。

⚠️ 副作用の観察
  • 電解質異常:低カリウム血症、高ナトリウム血症。
  • 高血糖:非ケトン性高浸透圧性高血糖。
  • アシドーシス:乳酸アシドーシスは重大な副作用。
  • その他:悪心・嘔吐、口渇、頭痛、倦怠感、血圧上昇、血尿・血色素尿、投与部位痛。