慢性頭痛

慢性頭痛

① どんな病気?

慢性頭痛は、頭痛が月15日以上、3か月以上続く状態を指す。慢性片頭痛、慢性緊張型頭痛、薬物乱用頭痛などが含まれ、まず二次性頭痛を除外することが重要である。

② 原因・病態

  • 慢性片頭痛や慢性緊張型頭痛への移行
  • トリプタン、鎮痛薬など急性期治療薬の過剰使用
  • 睡眠不足、ストレス、脱水、生活リズムの乱れ
  • 頻回の疼痛刺激による中枢性感作(痛みに過敏になる状態)
  • 頭蓋内疾患、感染症、血管障害などの二次性頭痛も鑑別する

③ 主な症状

  • 月15日以上の頭痛が3か月以上続く
  • 片頭痛様:拍動性、悪心・嘔吐、光過敏・音過敏
  • 緊張型様:両側性、圧迫感・締め付け感、軽〜中等度の痛み
  • 頭痛の頻度増加に伴い、日常生活や睡眠、学業・仕事に支障をきたす
  • 急性期治療薬を頻回に使用している場合は薬物乱用頭痛を疑う

④ 危険徴候(受診を急ぐ症状)

  • 突然発症した、経験したことのない激しい頭痛
  • 発熱、項部硬直、意識障害、けいれんを伴う
  • 麻痺、しびれ、言語障害、視力障害などの神経症状
  • 頭部外傷後の頭痛、がん・免疫低下・妊娠中の新規頭痛
  • いつもと性状が異なる、急速に悪化する頭痛

⑤ 治療の考え方

  1. 危険な二次性頭痛を除外する
  1. 頭痛ダイアリーで頭痛日数、症状、誘因、使用薬剤を記録する
  1. 薬物乱用があれば、原因となる急性期治療薬の減量・中止を検討する
  1. 予防薬(β遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、CGRP関連薬など)を検討する
  1. 睡眠、食事、運動、ストレスなど生活習慣を整える

⑥ 看護・観察ポイント

  • 頭痛の頻度、持続時間、部位、性状、強さを確認する
  • 悪心・嘔吐、光過敏・音過敏、前兆などの随伴症状を確認する
  • 鎮痛薬・トリプタンなどの使用日数と回数を確認する
  • 睡眠、食事、月経、ストレス、脱水などの誘因を把握する
  • 危険徴候の有無を観察し、該当時は速やかに受診につなげる
  • 頭痛ダイアリーの継続と、予防薬のアドヒアランスを支援する