食後の薬なのにごはんをほとんど食べなかった

1枚目|CASE

食後の薬なのに

ごはんをほとんど食べなかった

いつもは昼食を食べている利用者さん。
今日は体調が悪く、
食べられたのは2〜3口だけ。
でも、昼食後の薬がある。

この薬、どうする?

2枚目|食べられなかったら薬はどうする?

食べられなくても

続ける薬があります

本文

「食べていない=全部中止」
ではありません。
薬の中には、
食事が取れないときでも飲むことが大切なもの
があります。
また、
多くの食後の薬は、食事が取れなくても飲めることがあります。
ただし、
体調や薬の種類によっては調整が必要なこともあります。

だから

薬ごとの対応を確認しておくことが大切です。

3枚目|特に事前確認しておきたい人

食事が取れないときの

「薬の対応」を確認しておこう

特に、
糖尿病の治療をしている人
心不全の治療をしている人
腎臓の機能が低下している人
では、食事や水分が取れないときに、薬の調整が必要になることがある。日本デザイン学会

元気なときに

「食事が取れない日は、この薬をどうする?」
と医師・薬剤師・看護師に確認しておくと安心だ。

4枚目|なぜ確認が必要?

糖尿病では
体調の悪い日は、
血糖値が乱れやすくなる。
できる範囲で水分をとり、
食べられるものを少しずつとることも大切。
そして重要なのが、

インスリンを使っている方は

食べられないからといって自己判断でインスリンを中止しない。
特に持効型(長時間作用型)インスリンは、食事が取れない日でも継続が必要な場合がある。
→ 食事が取れない日の対応を、あらかじめ医療機関に確認しておく。
心不全・腎機能低下がある方では
食事や水分が取れず、
脱水や体液量が変化すると、薬の調整が必要になることがある。
ただし、心不全では薬を止めること自体が状態悪化につながる場合もあるため、自己判断での中止は避ける。日本腎臓学会

だから

自己判断で薬を中止せず、事前に確認した対応に従う。
脱水や体液量の変化
によって、利尿薬、SGLT2阻害薬などの調整を検討することがある。

5枚目|「食直後」の薬にも注意

「食直後」と書いてある薬

これは、
食事をした直後に使うことを前提としている薬
が含まれる。
そのため、

食事を取れなかったとき

「食直後だから、とりあえず飲んでもらう」
ではなく、
その薬をどうするか確認が必要。
薬ごとに対応が違うため、あらかじめ医療機関や薬剤師に確認しておく。

6枚目|介護職が確認すること

食べられなかったときは、
① どのくらい食べた?
半分/数口/まったく食べていない
② 水分は取れている?
③ いつもと違う症状は?
発熱、嘔吐、下痢、強い眠気、だるさなど
④ どんな薬を使っている?
⑤ 食べられないときの指示はある?
ここまで確認して伝えると、医療職が判断しやすい。

7枚目|大切なのは「事前確認」

具合が悪くなってから

初めて考えない

特に、
糖尿病
心不全
腎機能が低下している人
では、

「食事や水分が取れない日は

薬をどうするか」

をあらかじめ確認しておく。
医師・薬剤師・看護師で対応を共有しておくと、介護現場でも迷いにくくなる。

8枚目|Take Home

食べられない日の薬は

一律には決められない

ポイントは2つ。
① 食事が取れないときに、調整が必要になる薬がある
特に
糖尿病・心不全・腎機能低下の治療中は、
事前に対応を確認しておく。
②「食直後」の薬にも注意
食事を取れなかった場合の服薬方法を、
あらかじめ確認しておく。
介護職として大切なのは、
「飲ませるか止めるか」を判断することではなく、決められた対応を確認し、変化を医療職につなぐこと。

薬剤師に相談すると

何が変わる?

「食事が取れないけど、
この薬はどうしたらいい?」
そんなとき、薬剤師は
薬の内容を確認して、対応を整理できる。

① 調整が必要になりそうな薬を確認

糖尿病治療薬、インスリン、利尿薬、SGLT2阻害薬など、
食事量・水分量・体調の変化で注意が必要な薬がないか
を確認する。

② 「飲む・休む」を薬ごとに整理

「食後だから全部飲む」
「食べていないから全部中止」
ではなく、
薬ごとに、事前の指示や処方意図を確認する。
必要に応じて医師へ確認する。

③ 介護職が見るポイントを具体化

たとえば、
  • 食事量
  • 水分量
  • 血糖値
  • 発熱・嘔吐・下痢
  • 体重
  • むくみ
  • 血圧
  • 尿量
など、
「何を見て、いつ連絡するか」
を整理できる。

④ 次に同じことが起きたときの対応を準備

その場だけ解決するのではなく、
「食べられない日は、この薬をどうする」
という対応を医師・看護師とも共有しておけば、次回から介護現場で迷いにくくなる。

スライド下部の一言

薬剤師への相談は

「薬を聞く」だけではない

薬と体調を照らし合わせて、介護現場でどう対応するかを整理することにつながる。
 
 
「食後の薬なのに、ごはんをほとんど食べられなかった」 介護現場では、こんな場面も少なくありません。
でも、 「食べていないから全部中止」 「いつもの薬だから全部そのまま」 と一律には考えられません。
特に、 ・糖尿病の治療中 ・心不全の治療中 ・腎機能が低下している方
では、食事や水分が取れない日に薬の調整が必要になることがあります。
糖尿病では、体調不良時に血糖値が乱れやすくなります。 インスリンを使っている方は、食べられないからといって自己判断で中止しないことが大切です。 特に持効型インスリンは、食事が取れない日でも継続が必要な場合があります。
また、心不全や腎機能低下がある方では、脱水や体液量の変化によって薬の調整が必要になることがあります。 一方で、薬を止めることで状態が悪化する場合もあります。
だからこそ大切なのは、 「具合が悪くなってから考える」のではなく、
“食事や水分が取れない日は、この薬をどうする?”
を、元気なうちに医師・薬剤師・看護師と確認しておくこと。
介護職の役割は、薬を自己判断で止めたり続けたりすることではなく、 「いつもと違う」に気づいて、必要な情報を医療職につなぐことです。
薬のことで気になることがあれば、こはく堂薬局へお気軽にご相談ください。
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